牧島輝、『ハムレットQ1』は「シェイクスピアを読んだことのない人にもおすすめしたい」
自分も、もっともっと台本を読み込んで、想像を膨らませながら役を作っていかなきゃいけないなと思っています」
主人公のハムレットには吉田羊さんが扮する。吉田さんは3年前の森さん演出の舞台『ジュリアス・シーザー』でもブルータスを演じている。
「稽古が始まったばかりですが、すでに吉田羊さんのハムレットから葛藤が伝わってきます。拝見していて引き込まれるものがあります」
自身が演じるホレイショーは、ハムレットの親友で、復讐劇を冷静な目で見つめていく存在。「周りで起こるいろいろなことに自分自身が翻弄されながらも、冷静でいないといけない役」だと分析する。
「役柄的にも役者としても、ご覧になっているお客さんに伝えなきゃいけないことが多いんですよね。物語に追われていっぱいいっぱいになっちゃう瞬間もあるんですけど、冷静でいないとと言い聞かせています」
昨年には、『セトウツミ』や『季節はずれの雪』と、自身が企画から立ち上げた2本の舞台を上演した。「俳優って自分から動かないとご縁のない作品もありますよね。
せっかく役者をやっているのだから、いい作品にたくさん出合いたいし、好きな作品は演じたいなと思うんです」