imase「才能以外の戦略的な部分で頑張ってきたのかな」 3年間の集大成となる1stアルバム
「特別歌がうまかったわけでも才能があったわけでもない“凡才”の僕が、どうしたらたくさんの方に聴いてもらえるかを考えた曲が詰まっている」という意味で冠された。
「これまでの音楽活動において、自分に対する自信や信念があったわけではなかったので、まずはショート尺でTikTokに投稿して曲を聴いてもらったり、ファルセットだけで歌ったり、模索する中で『これだったら』というものを見つけ出した感覚です。なので、才能以外の戦略的な部分で頑張ってきたのかなと思います」
あらためて自分と向き合って音楽制作をした今作。タイトル・チューンの「BONSAI」には、こんな挑戦があった。
「1曲目の『BONSAI』は、19曲目の『Have a nice day』を作った“初期のimase”を意識した最新曲です。当時の音楽制作を自分なりに再構築して、知識や経験を得て進化した今の自分を見せられる曲になりました」
原点回帰と再構築。それは“imaseらしさとは何なのか”を自分に問う作業だったのでは?
「本当にその通りですね。やっぱり打ち込み感の強いベッドルームミュージックがimaseらしさだなと。
『BONSAI』には〈5畳半の部屋〉という歌詞も出てきますが、僕が実家で制作をしていたときのような、狭い空間での響きや音質を意識して作りました。