くらし情報『次世代電池の本命になるか!? 日本が世界をリードする“原子力電池”とは?』

次世代電池の本命になるか!? 日本が世界をリードする“原子力電池”とは?

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「原子力電池」です。

日本が先行する分野。核廃棄物の有効利用になるか?
次世代電池の本命になるか!? 日本が世界をリードする“原子力電池”とは?


アメリカの惑星探査機「ボイジャー1号」は、昨年11月から解読不能な情報を送り続けていましたが、4月22日に5か月ぶりに解読できるデータを送ってきたことがニュースになりました。ボイジャー1号が打ち上げられたのは1977年。木星、土星、天王星、海王星などの惑星の鮮明な写真を撮って地球に送り、2012年には太陽系を出て、現在は地球から約240億km離れた宇宙空間を飛行中。そこから今も信号を送り続けています。

この長い期間、ボイジャー1号を動かしているのは原子力電池です。
放射性物質が自ら崩壊していくときに出すエネルギーで電力を生み出しているので、寿命はおおよそ100年といわれています。今、半導体に人工ダイヤモンドを使う原子力電池の研究が進んでいるのですが、それを実現する技術が日本発。実は、原子力電池の分野は日本が世界をリードしているんですね。

日本原子力研究開発機構は、2月に放射性物質で発電する2種類の素子を開発したと発表。

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