ゆっきゅん「私に与えられたポエジーは、天井から」 詩人・小野絵里華と“ポエジー”を語る
ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。今回から、詩人の小野絵里華さんとの対談を4回にわたってお届けします!第1回目のテーマは「ポエジーは風景からも天井からもやってくる」です。
ポエジーは風景からも天井からもやってくる。
ゆっきゅん(以下、ゆ):小野さんのことを知ったのは昨年の秋。出会いは、ユーミンのコンサートを観に行った仙台…のブックオフなんです。そこの詩のコーナーで小野さんの詩集『エリカについて』を見つけました。「地球上の生活がぜんぶエリカで、エリカが詩だった」という伊藤比呂美さんの帯文が気になり、少し開いてすぐ買いました。以来、何冊も買って新刊を友人に配っていて(笑)。
小野絵里華(以下、エ):ありがとうございます、嬉しいです。
ゆ:それからいろいろ調べたんですけど情報が少なく、X上ではもはや伝説の詩人となっています。
エ:伝説!(笑)恐縮です。
ゆ:小野さんに、詩を書き始めたきっかけを聞きたいです。
エ:詩って、読むのが先の人と、作るのが先の人がいると思うんですけど、私は完全に後者で。風景を見ていたら、詩が勝手にやってくるような子どもだったんです。いつも脳内で、言葉をころころ転がしていました。