犬山イヌコ「稽古場で何回見ていても面白いです」 KERA舞台初の時代劇に挑む!
ただ、そんなKERAさんらしい会話の些細なズレや間が生み出すなんとも言えないおかしみも、それを理解して演じられる俳優がいてこそ。まさに劇団員がそんな存在だ。
「KERAさんは当て書きされることが多いんですが、台本を読みながら、このセリフを誰が言うのか想像しながら読むと面白いんです。なのに、実際にその人が演じるのを見ると、こっちの『それそれ』っていうのを超えてくる気持ちの良さがある。笑いって何度も見るとだんだん飽きて面白くなくなるものですが、この役者のココっていうところにストンとセリフがハマった場面は、稽古場で何回見ていても面白いです」
犬山さんは、そんな笑いの部分をこれまでも多く担ってきた人。それは、KERAさんの信頼の表れ。
「大事なのは役として新鮮でいること。ナンセンスコメディの場合、そんなことないよって展開もたくさんあるけれど、作品の中の人にとって嘘がなければ成立するんです」
49回目を数える今回の劇団公演は『江戸時代の思い出』。
なんと初の時代劇になる…らしい。
「まだ台本が最後まで上がっていなくて、現代も出てきたりします。しかもKERAさんは、時代劇には全く造詣が深くないと公言してまして(笑)