『小市民シリーズ』羊宮妃那、梅田修一朗に「共犯者になっていただきました (笑) 」
関係”を密かに結び、小市民としての高校デビューを飾り平穏な日々を送るつもりでいたのですが…。
ふたりの学園生活には、なぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込むことに。小市民としての穏やかな日々を夢見る小鳩くんと小佐内さんが、謎解きをしていくさまに注目です。
ーー本作の魅力をどのようにとらえていらっしゃいますか?
梅田さん僕はめちゃくちゃ読書家というわけではありませんが、日常に起こる謎や事件をこれほどまでにしっかり推理するものとして描いているところが素晴らしいなと思いました。
小鳩くんの軽妙な語り口が面白く、小佐内さんをはじめとして彼をとりまくキャラクターたちがみんな個性的なんです。さらに、テンポ感が良くてあっという間に読み終えました。どうしてこれまでこの本に出合わなかったんだろうと思ったほど魅了されました。
羊宮さん小説を読んだとき、ついつい(小佐内)ゆきちゃん視点になってしまったのですが、小鳩くんと一緒に考えながら謎解きをしているような気分になりました。
私は現実とは大きくかけ離れた別世界よりも、自分に起こるかもしれないと思えるような、日常生活にひそむ非日常が好きなんです。ミステリーや謎解きと言うと、大人向けと思われるかもしれませんが、年齢層に関係なくどなたにも楽しんでいただける内容だと思います。