『小市民シリーズ』羊宮妃那、梅田修一朗に「共犯者になっていただきました (笑) 」
梅田修一朗さん
梅田さん誰が読んでも楽しめる物語だと思います。僕が学生の頃にこの本に出合っていたら、絶対に脳内で小鳩くんの真似をしたと思います(笑)。「ぼくが思うに」と言ってみたり、バスの中で椅子に思いを巡らせたりとか。そういうところが日常を舞台にしている面白さだと思います。
ーー第1話を拝見して、映像美と、こういう高校生いるだろうなと思わせるような、おふたりの自然な演技が印象に残りました。
梅田さんオーディションの頃から、自然に、張り過ぎないというディレクションはいただいていました。アニメ化にあたり、もっとも意識したのは、小鳩くんと小佐内さんの会話の温度感です。
収録のたびに羊宮さん演じる小佐内さんに、小鳩くんの自然なところ、お調子者なところ、理知的なところを引き出していただいているような感覚がありました。
そこにディレクションが加わり、ふたりがそこにいるという温度感をきちんと表現できていたら良いなと思いました。
羊宮妃那さん
梅田さんそして、アニメの『小市民シリーズ』を語るうえで重要な要素は、アニメの作り方がプレスコのようなかたちになっていることです。僕らが口パクに合わせるのではなく、僕らの会話のテンポにアニメーションを合わせていただいている。