chelmico・Rachel「終わったあとの眠くなる感じも、余計なこと考えないで済むから好きだったな」 プールの思い出
chelmicoによる連載「chelmicoのちいさなにっき」。Vol.39はRachelによる「プールの思い出」の巻。
プールに思い出がありすぎる。私、水泳習ってたよ。習い始めたのは小学3年生のとき。母から「バレエか水泳だったらどっちやりたい?」って聞かれてね。なぜその2択?って思ったけど母がそう言うなら、そうなんだろう。いまだになぜかは知らない。
それでね、当時おてんば娘だった私からするとバレエは女の子!ってイメージがあってなんとなく恥ずかしかったから、水泳にするって言ったら、すぐに水泳に通うことになったよ。家の近くのバス停から送迎バスに乗って、スイミングスクールまで向かうんだけど、その道のりがとにかく不安だったな。これに乗ってれば、ちゃんと着けるの?とか。着いたとして、やっぱりそこでも一人で、どこで着替えていいのかとかどこで泳いでいいのかとか誰を頼っていいのかとか、なんにも分からないし。おてんばなくせに人見知りだからね。
でもいざ泳ぎ始めたらもっとちゃんと確実に一人になれたことに、すごく安心した記憶がある。たくさんの中の一人でいることより、水の中で完璧に一人でいることの方が安心するなんて、意外だよね。