『【推しの子】』第2期がスタート! 制作陣が明かす、アニメならではのこだわり
初登場シーンでのアビ子が、脚本を『ぜんぶ』変えたいと言うのですが、実は第十二話では怖い言い方に、第十三話では普通の言い方に変えています。そこは声色を細かく調整して“引き”を作りました」
原作チームや、脚本家の田中仁さんを含めて、アニメというメディアに沿って演出やエピソードをフレキシブルに変えていったという平牧監督。なかでも、「東京ブレイド」の物語は、原作以上に掘り下げられているようで…?
「『東京ブレイド』の内容は原作にはあまり描かれていないので、物語の流れは整理しました。また、アニメなので動きも演出も派手にしていますし、キャラにはウィッグやカラコンをつけて舞台らしいビジュアルに。ただ、そこをメインにすると、ただ舞台をやるだけで終わってしまう(笑)。あくまで、アクアやキャラクターたちの心の動きと彼らの世界で現実に起こっていることが本筋なので、(舞台上の)セリフにキャラクターの心情を重ねるようにしています」
「東京ブレイド」の幕が開くのはこれから。その見どころとは。
「原作者のアビ子と、脚本家のGOAをメインとした原作vs現場の対決、その決着を見守っていただければと。
『【推しの子】』の謎に迫るという意味では、劇団ララライの代表・金田一の動向にも注目してほしいですね」