「ふつう」っぽさが多くの共感を呼んでいる!? ガールズバンド青春譚『ふつうの軽音部』
バンドを組むまでのあれこれや、登場人物が直面する悩み、試練などは、たしかによくある話かもしれない。だけどその「ふつう」っぽさが多くの共感を呼んでいる本作『ふつうの軽音部』。原作担当のクワハリさんが、投稿サイト「ジャンプルーキー!」に投稿した作品がプロトタイプとなっている。
「ふつう」であることの尊さを描くガールズバンド青春譚!
「軽音部のマンガはいろいろありますが、大人数の軽音楽部を題材にしたものって意外とないなと思ったのがきっかけになっています」
渋めの邦ロックを愛する鳩野ちひろは、高校入学と同時に憧れのギターを手に入れ、軽音部に入部する。ギター初心者なうえ、どちらかというと引っ込み思案な鳩野は、新入部員が45人もいるにもかかわらず、バンドの組み方がわからない。優しく声をかけてくれる人、拙い演奏を鼻で笑う人、早速チヤホヤされている人など、個性豊かな同級生が彼女の心を揺さぶってくる。
「鳩野の最初のイメージは、自分は音楽に結構詳しいし、遊びで入ってきた人とは違うと思っているような、プライドだけは高めだけど実力が全然伴っていない頭でっかちなタイプでした。物語が進むにつれ、意外と努力家なところも見えてきたりして、主人公らしさを徐々に獲得してきた気がします」