くらし情報『地域と観光客でインフラを取り合う状況も。デジタル活用でオーバーツーリズム対策を』

地域と観光客でインフラを取り合う状況も。デジタル活用でオーバーツーリズム対策を

WILLERというバス会社は京都丹後鉄道から運行委託され、独自運営をしながら、mobiというアプリで呼べば定額で乗り放題、相乗りで目的地に行けるライドシェアサービスを導入。電車で最寄り駅まで運んでそこから先の交通も一気通貫で運営する取り組みを京丹後市で行っています。しかし、mobiは、地域住民が買い物や保育園の送り迎えにも利用しており、観光客が押し寄せると交通インフラを取り合う状況に。台数を増やしたくても、過疎化で運転できる労働者がおらず、地元のタクシー会社も高齢化でドライバーが減っている状態なんですね。

解決策としては、観光客には高い運賃、生活者には安い運賃というダイナミックプライシングを導入し、人の流れをコントロールするアイデアが議論されています。

交通の不便な地域でも、発信力があれば、観光客が訪れることが証明されました。今こそデジタルを使い、人をうまく差配しながら、地域と観光客の両方にとってウィンウィンな道が開かれていくといいなと思います。
地域と観光客でインフラを取り合う状況も。デジタル活用でオーバーツーリズム対策を


ほり・じゅんジャーナリスト。
市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。メインキャスターを務める報道情報番組『堀潤 Live Junction』(TOKYO MX月~金曜18:00~19:00)

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