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【5月5日から5月14日】女性の願いを叶えてくれる「カエル神社」に行ってみましょう!

ANGIE
【5月5日から5月14日】女性の願いを叶えてくれる「カエル神社」に行ってみましょう!


昔、おばあちゃんが暮らしていた田舎へ遊びにいくと、「ケロケロケロ」とカエルの大合唱がありました。カエルはあまり得意ではありませんが、カエルの鳴き声を聞くたび、おばあちゃんのしわくちゃな笑顔が浮かび、あたたかい気持ちになります。音や香りって、記憶と深くつながっていますね。

5月5日~5月9日は第十九候「蛙始めて鳴く(かわずはじめてなく)」。

5月10日から14日は第二十候「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」。

初夏の風に輝く緑。気がつけばカエルが鳴きはじめ、土の中で眠っていたみみずたちも「おはよう」と目覚める、夏の入り口ですね。

七十二候とは?
季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。
日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。

およそ15日ごとに季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。「霜止んで苗出ずる」「牡丹華さく」「蛙始めて鳴く」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。

そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声があります。

【5月5日から5月14日】女性の願いを叶えてくれる「カエル神社」に行ってみましょう!


カエルの数だけ願いが叶う「二見興玉(ふたみおきたま)神社」
【5月5日から5月14日】女性の願いを叶えてくれる「カエル神社」に行ってみましょう!


カエルといえば、「お金がかえる」「無事にかえる」「若がえる」といった意味合いを込めて、縁起物のグッズやお守りなどにもあしらわれていますね。またカエルはたくさん子供を生むことから、「子孫繁栄」のシンボルとも言われています。

カエルの語源は諸説ありますが、カエルには帰巣の習性があり、かならずもとのところへ「かえる」ということからこの名前がつけられたとか。


皆さんは、三重県に鎮座する「二見興玉(ふたみおきたま)神社」はご存じですか?

じつは、伊勢神宮を参拝する前に二見浦でみそぎを行うのが、伊勢神宮の正式な参拝法。「浜参宮(はまさんぐう)」と言われ、古来からの習わしとなっています。

二見という小さな駅で降りると、目の前に真っ白な鳥居が。海沿いののどかな道を歩いていくと、10分弱で神社へ到着しますが、そこには大小たくさんのカエルの石像が置かれているんです。その名も「二見蛙」。カエルはご祭神であるサルタヒコノカミの神使と言われています。境内に置かれたカエルの数だけ、ご神徳をいただいた人がいるそうですよ。

その方たちのお目当ては、手水にいらっしゃる「満願蛙」。
願いが満ちると言われるカエルだけに、参拝の際はかならず水をかけましょう。

【5月5日から5月14日】女性の願いを叶えてくれる「カエル神社」に行ってみましょう!


二見興玉神社では4月から8月の時季、ちょうど今、夫婦岩の間から差し昇る美しい朝日を拝むことができます。新鮮な朝日のエネルギーは、人間にとって元気のみなもと。

海に抱かれた開放的な神社で、波音をBGMに願いをかけて。願いが叶ったら、あなたもMyカエルを献納してみませんか?

「カエル」の言葉を味わいましょう
【5月5日から5月14日】女性の願いを叶えてくれる「カエル神社」に行ってみましょう!


「雨蛙の家(あまがえるのいえ)」といえば、子どもたちがアマガエルのためにつくった小さな家のこと。では、「蛙女房(かわずにょうぼう」といったら?

なんと、年上の妻のことをさす言葉だそうです。カエルの目が上についていることから、「目(妻・め)が上」にかけて蛙女房。あまりうれしくない表現かもしれませんね(笑)。


ことわざでいえば「井の中の蛙(かわず)大海(たいかい)を知らず」は有名ですね。「井の中の蛙」という言葉は、もともとは中国の思想家・荘子(そうし)の言葉です。

自分のせまい知識や思考にとらわれて、広い世界があることに気がつかず、得意になっている人のことを言いますが、このことわざには続きがあります。

「井の中の蛙(かわず)大海(たいかい)を知らず。されど空の深さを知る」。この後半の言葉は地域によって、「されど、地の広さを知る」「されど、空の青さを知る」とさまざまなようです。

「たとえせまい世界にいたとしても、空が雄大であることは知ることができる」といった意味でしょうか。

ちいさなカエルを見て、さまざまに想像をめぐらせていたいにしえの人。
その感性に驚かされますね。

ちいさな生き物を愛おしむこと
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カエルやみみずが活動をはじめる初夏。カエルの中でナンバー1の美声の持ち主といったら、清らかな渓流に住む「河鹿蛙(かじかがえる)」。鹿の声にも似た高く澄みきった声で「フィーフィー」と鳴くんだそうです。なんとその美しい鳴き声は花にもたとえられます。

みみずが好きという女性も、カエル同様、あまりいらっしゃらないと思いますが、みみずは土壌の豊かさの象徴。お金もいただかずにせっせと田畑を耕す、もっとも小さな働き手です。

そんなふうに、やさしい気持ちで、ちいさな生き物たちを見つめることができたら、今年の初夏は昨年より「命のきらめき」をそばに感じられるかもしれませんね。


【参考】『自然のことのは』ネイチャー・プロ編集室/著幻冬舎

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