知っておきたい!忘年会のルーツと奥ゆかしいマナー術【12月17〜21日】
……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。
忘年会のルーツ
その起源は鎌倉時代で、連歌を詠み合う行事「年忘れ」が元になっているのだとか。江戸時代になると庶民が労をねぎらい、お酒を酌み交わすようになったそうです。今や忘年会は、年末の風物詩となっていますね。
ところで忘年会でよく耳にする「今日は無礼講でいこう!」という言葉。あなたは、本当の意味を理解していますか?鎌倉時代に後醍醐(ごだいご)天皇の提案で席の指定をなくし、立場の違いを超えて自由にお酌をすることが許されたことが“無礼講”のルーツなのだそうです。身分や立場の垣根を取り払ってこそ、生まれる力もあったということでしょう。
現代の忘年会も同じことで、お酒を酌み交わしながら一年を振り返り、上司や仲間との一体感を高める貴重な機会に変わりありません。新年に向けてわだかまりやしこりを残さないよう、無礼講は無礼講として、最低限のマナーには気をつけたいものです。
「奥ゆかしさ」も素敵な女性のマナー
忘年会といったお酒の席でも、慎み深く、こまやかな心配りができる「奥ゆかしさ」