「もう我慢できない!」ムカつく後輩女子との付き合い方が学べる小説3つ
とは、似ても似つかぬ超美人の妹のユリコ。
幼い頃から劣等感に苛まれていた「わたし」は、ユリコと離れたい一心で名門女子高に入学するも、そこは女同士が格付けし合うエリート社会でした。そんな女同士のぶつかり合いをこれでもか、と描いたその名も『グロテスク』(桐野夏生著・文藝春秋刊)。
新たな人間関係やエリート社会に悩む「わたし」をさらに追いつめたのが、思いがけないユリコの編入!彼女はその美貌で華やかな男性遍歴を重ねるものの、男性教員との売春がバレてしまい退学に……。
女同士が序列をつけあう内面を鋭く描いた作品です。
レビューの一部には
「読んでいて自分のいやな部分がむくむくと出てきているような気分になった」
「誰もが心に抱えている歪みが大げさなほどに痛々しく描かれていて読むのがつらかった」
など、ドロドロした人間のグロテスクな部分と向き合える、というコメントが目立ちました。
ギラギラした後輩にイラッとしたとき読むと「わたし」の気持ちが理解できそう。それと同時に、自分の態度も改めようという気になるかもしれません。
後輩だけでなく、女同士の人間関係を見直すきっかけになりそうな小説たち。
雨で外出する気分になれない梅雨の時期、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょう