シーボルト没後150年記念!江戸東京博物館で「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」開催
しかし、禁制品の高精度な日本地図「伊能図」を持ち出そうとしたことが明るみになり国外追放。その後、幕末の1859年に再来日を果たし、3度目の準備中にこの世を去ってしまいました。
展覧会の見どころをご紹介!
酒呑童子文法被(長崎くんち衣裳)(ミュンヘン五大陸博物館蔵 ©Museum Fünf Kontinente)
今回は、2回目の来日時に集め、現在はドイツのミュンヘン五大陸博物館に保管されている資料と、シーボルトの末裔にあたるフォン・ブランデンシュタイン=ツェッペリン家所蔵の関係資料から厳選された約300点が里帰り。シーボルトが思い描いた日本博物館構想をコンセプトに、貴重なコレクションを再構成します。
桜川蒔絵眉作箱(ミュンヘン五大陸博物館蔵 ©Museum Fünf Kontinente)
中でも、1番の見どころは、シーボルトが亡くなる直前にミュンヘンで開催した「最後の日本展示」について、シーボルトの長男アレクサンダーのリストをもとに再現するコーナーです。
また、ドイツの子孫宅から発見された、伊能図の写しを基にした地図が、展覧会の目玉として登場。こちらも要注目ですよ。ほかにも、シーボルト自筆のコレクション解説や、門弟・伊藤圭介の肖像など、今まで紹介されなかった資料も出展予定となっています。