水木しげるの人生に迫る!貴重な作品や資料350点登場「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」開催
●第3章貧乏時代嗚呼、極貧生活
貸本漫画 墓場鬼太郎「怪奇一番勝負」 1962年
九死に一生を得て復員した水木さん。片腕を失っても絵描きへの情熱を絶やすことはありませんでした。鳥取の境港から神戸、東京へと居を移し、紙芝居作家から貸本漫画家となるも、原稿料はごくわずか。極貧生活からなかなか抜け出せない中、お見合い後5日で妻となった「ゲゲゲの女房」布枝さんが水木さんを支え続けます。
バナナを食べる水木夫妻 1989年
ここでは後の「ゲゲゲの鬼太郎」の原作となった貸本漫画「墓場鬼太郎」をはじめ、戦後に描いたどこか空虚さを感じられるスケッチなどが紹介されます。
●第4章多忙時代さらば貧乏神
『週刊少年サンデー』版「河童の三平」連載5回目扉絵1968年
1965年の「テレビくん」での講談社児童まんが賞の受賞が水木さんの転機となります。これを機に「少年マガジン」「少年サンデー」などでの連載もはじまり、「ゲゲゲの鬼太郎」のTVアニメ放送もスタート。極貧から一転、売れっ子生活になりました。代表的な水木漫画の原画や、当時使っていた日記、家計簿などが展示されます。
●第5章妖怪研究家妖怪に取り憑かれて
「一反木綿」