タンパク質はたくさん摂った方が効果あり?正しい摂り方を栄養士が解説
結果、どちらの群も筋力の増加がみられ、高タンパク質を摂取したからといって筋力をさらに増加させたという結果はみられませんでした。
タンパク質の摂取とトレーニング効果への影響はさまざまな研究が行われており、この研究もその中のひとつではありますが、この結果から、一般的な食生活をしていれば、筋力トレーニングをしたからといってタンパク質摂取量を増やす必要はない、といえるでしょう。
むしろ摂りすぎにより健康へ影響する場合も考えられるため、摂りすぎには注意しましょう。
タンパク質は炭水化物とセットでの摂取が重要
タンパク質を摂る場合、タンパク質だけに偏って摂るのではなく、炭水化物とあわせてバランスよく摂ることが大切です。
「炭水化物は太るから控えめにして、タンパク質をたくさん摂った方がよいのでは?」と思うかもしれませんが、そうではありません。せっかく摂ったタンパク質も、炭水化物(エネルギー)がないとムダになってしまうことがあるのです。
カラダに十分な炭水化物(エネルギー)を補給できていないと、摂取したタンパク質が筋肉合成に使われず、エネルギー源として使われてしまいます。また炭水化物を極端に控えるなどしてエネルギー不足が続くと、筋肉を分解してしまいます。