長女は言葉の発達がゆっくりで、3歳を迎えても2語が出ませんでした。とはいえ、人の話はしっかり聞く子で、コミュニケーションには問題はなく、生まれたばかりの妹や、おしゃべりがじょうずな同年代の友だちとも楽しそうに遊んでいました。しかし、ある日の公園でとても悲しい出来事が起こったのです。
「話せない=赤ちゃん」と言われ…
長女自身、女の子たちがあまり歓迎していないのはわかっていたのだと思います。本当は一緒に砂に盛り付けたりしたかったはずなのに、しばらくの間は材料集めに徹していました。
その後、きれいなたんぽぽを見つけた長女はついに我慢できなくなったのか、女の子たちが作っていた「お砂のケーキ」に手を伸ばしました。その途端、女の子の1人がきっと私を睨みつけて、こう言ったのです。「あのね、お話できない赤ちゃんは一緒に遊べないの! あっちに行って!」。
悲しかった理由は…
その言葉自体もショックでしたが、何より長女に直接言うのではなく、親である私のほうに言われたことが悲しくてたまりませんでした。言葉の出ない長女なりに一生懸命コミュニケーションを取ろうとしていたのに、「話の通じない赤ちゃん」