シンプルなサイクルだが、このような過程を経て、タトゥーは一般化していったのだろう。
そう考えれば、この過程を経て日本の若者が入れる「ファッション・タトゥー」は日本の「伝統的な刺青」のように歴史的背景があるわけではなく、闇の世界に『ルーツのないタトゥー』であり、純粋な自己表現なのだ。
だから、日本の「伝統的な刺青」も「ファッション・タトゥー」も一括りにしてしまっている日本の現状はおかしいのではないだろうか。
脱!時代遅れな「刺青差別」
(Photo by Pinterest)
実は、タトゥーの規制が徐々に変わり始めている日本。
2020年の東京オリンピックへ向けて、多くの外国人観光客が見込まれることもあり、「Tattoo Spot」によると刺青の入った人を受け入れる施設は全国1600箇所へと増加しているのだ。
また、観光庁は刺青規制の緩和を目指し、刺青を入れている人に向けて受け入れを前提に「入れ墨(タトゥー)がある外国人旅行者の入浴に際し留意すべきポイントと対応事例」というマナー勧告を出しているという。