リオ五輪選手のエネルギーの源は、生まれながらの「不平等」
どこに生まれるかは自分では決めることはできないが、どうやって生きてどうやって死ぬかは自分で決めることができる。
スタートは選べなくても、ゴールは自分で選べる。
このCMを見たあと、私たちは少し違った視点で各国の選手たちを応援することができるかもしれない。
元難民……今はトップアスリート
(Photo by UNHCR)
リオ五輪では、オリンピック史上初めてとなる難民選手団が結成された。
シリアやアフリカ、南スーダンなどから、10名の選手が集まった。
10名の選手の生い立ちは様々だ。
祖国でもアスリート選手として五輪を目指していたが、メダルを獲得しないと罰せられてしまうという過酷な状況に耐えかね、他国に亡命した選手もいる。
難民キャンプで家畜のように扱われていたり、強制的に少年兵にされそうになったところを逃れてきた選手もいる。
2015年の時点で、世界の難民は6,530万人以上。
これは、第二次世界大戦後、最多の数である。
国際オリンピック委員会は、10名の存在が世界の難民たちの希望の光となり、人々が難民問題に関心を持つきっかけになることを期待している。