リオ五輪選手のエネルギーの源は、生まれながらの「不平等」
8月6日、彼女は選手団の先陣を切って100メートルバタフライ予選に出場。
記録は1分9秒21。
残念ながら準決勝に進むことができる上位16名には入れず敗退となった。
しかし、ゴール後に彼女を包んだのは観客の拍手喝采だった。
「すべてが信じられないくらい素晴らしい!」
試合後、報道陣に囲まれながら、ユスラは気持ち良い笑顔を見せた。
難民として生まれた少女が、自分の運命を切り開いた瞬間だった。
不平等を超えてゴールを目指す
(Photo by La Gazzetta dello Sport)
現在、日本人選手たちの活躍が大々的にマスメディアで報道されている。
メダルの獲得数は重要事項だ。
しかし、五輪開催期間中は国境という概念を超え、ぜひ他国の選手たちの活躍にも注目してほしい。
彼らが最初に踏んだスタートラインは、決して平等に引かれたものではなかっただろう。
しかし、選手たちはそれぞれのゴールラインに向かって全力で走り出した。