しかし、そういったメリットがある反面で、インターネット上のやり取りが人を傷つけてしまう可能性も常に考えなければいけない。
「率直な意見」は、差別やいじめを生む。
顔が見えない匿名の世界であればなおさら、誰かに対する暴力は輪をかけてエスカレートし、取り返しのつかない事態に及ぶこともある。
1つのツイートが、10倍の暴力になる可能性を考えなければいけない。
SNSの問題発言は、家の近くの看板に貼って晒します
(Photo by racismovirtual.com.br/virtual-racism/)
ブラジルでは、インターネットの世界で横行する、いじめや悪口などの【バーチャル暴力】に対抗するために、反差別団体が行動を起こした。
それは、差別発言をした人の住んでいる地域をジオタグから特定し、近所の看板に問題のツイートを掲げてしまおうという大胆な運動である。
アイコン画像とIDにはモザイクがかかっているので発言者を完全に特定することはできないが、本人であれば必ず「ドキっ!」とするはずだ。