「書けないレシート」が教えてくれること
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識字率問題に関連するユニークな取り組みを行っているのは海外だけではない。
日本ユネスコ協会は「書けないレシート」を通して人々に世界の識字率問題を知ってもらおうと試みたのだ。
このキャンペーンは、今年4月の数日間、新宿歌舞伎町のLibrary Bar「The OPEN BOOK」にて試験的に行われた。
バーを訪れた客は、精算時にレシートとペンを手渡されサインを促される。
ここまではどの店でも同じだが、名前を書こうとペンを走らせた時「あっ」と気づくことになる。
文字を書こうとしても、文字が書けないのだ。
そして、複写用の2枚目の紙をめくってみると、募金の同意書が現れる。
1枚目に書いた「書けないサイン」が、2枚目に複写されるという仕組みだ。
この募金は一口500円。
カンボジアの子どもたちが1か月間教育を受けることができるお金になる。
日本では、自分の名前を書けることは当たり前だ。