ヒントは「おりがみ」。ホームレスじゃなくても外に住みたくなる造形的な段ボールハウス。
ホームレスの家と聞いてどんなものが思い浮かべるだろうか。日本なら“汚れた”新聞紙や段ボール、レジャーシートで構成された仮設シェルターではないか?そんな「汚いイメージ」がつきまとうホームレスの家を、クリエイティブなデザインで覆した建築家がロサンゼルスに存在する。彼女の名はティナ・ホセイピアン。意外にもその家のデザインのヒントは、日本の伝統的な造形文化「おりがみ」だ。
(Photo by Cardborigami)
「おりがみ・インスパイア」のホームレス・シェルター
ティナがデザインしたおりがみにインスパイアされた段ボール製のホームレスの家がこちら。
(Photo by Cardborigami)
段ボール(カードボード)製のおりがみという意味を込め、「カーボーリガミ」と名付けられたこのシェルター。一時的な住まいなのにも関わらず、現代アートのような先駆的なデザインで、自分で色を塗ったり絵を描いたりカスタマイズすることもできるのだ。カーボーリガミを見ていると、ホームレスになることは「クリエイティブな生き方」の一つだと思わされるくらいだ。
カーボーリガミは、家を持てない人たちに安全でプライベートな寝所を確保するだけでなく、おりがみのようにすぐ折りたたんだり、広げることもできるようになっているのが特徴で、これを寝所の必要な人に渡すだけで済むという。