「服をたくさん持つことがおしゃれではない」。“普通のバイヤー”じゃなかったからこそ気づけた「服を大切にする精神」
10年程前に日本のファッション業界に進出してきたファストファッション。低価格で流行の服が買えるからと若者を中心に人気が高まり、ファッション界において無視できない存在となったと言っても過言ではない。
そんなファストファッションに対して違和感を感じ、行動に移している女性がいる。ラフォーレ原宿に店舗を持つLEBECCA boutique(レベッカブティック)でディレクターとバイヤーを務める赤澤える氏だ。
彼女は、特に服が生産される背景を考える訳でもない「一般的な女の子」のファッション感覚しか持っていなかったが、その考え方を大きく変える“ある出来事”が、古着の買い付けで訪れたLAで起きたという。
「ファッション大好き!楽しい!という一般的な感覚」しかなかった時代
ファッションブランドやのプレス、カメラマン、ディレクターなど、ファッション好きの若者なら憧れるような仕事をしてきた赤澤氏。今でこそ「服を大切にできる人を増やす」という目的を持ちながらブランドの運営をしているが、それまでは服が大好きでも、それらの生産背景に目を向けたことはなかった。