2017年6月8日 12:21
「黒人の髪の毛や髪型は真面目ではない」。白人のように“さらふわ”ではないから起こる「ヘアー差別」とは。
教師は生徒たちに対して髪にストレートパーマをかけることを命令したり、髪の毛を編み込む伝統的なヘアースタイル、コーンロウを禁止していたそうだ。我慢できなくなった生徒たちは2016年の2月に大規模なプロテストを行い、その実情が世界に知れ渡った。(参照元:The Washington Post)これもアフリカ系の人の髪に対する差別の氷山の一角にしかすぎない。 「学校の校則で禁止される」というのは異常だが、どうやらアフリカ系の人の髪や伝統的なヘアースタイルは「真面目ではない」というステレオタイプが世界的に根付いているそう。Micの記事によると、Googleで「プロフェッショナルな髪」と調べると大多数が白人女性で、「プロフェッショナルではない髪」と調べると、アフリカ系女性の自然な髪が出てきたそうだ。世間の持つ偏見を反映していると言えるだろう。 こういった差別的なステレオタイプのせいで、アフリカ系の女性たちは髪に自信が持てず、「自分らしい美」に対して自信が持てなくなることも少なくない。この一連の差別は「白人的な美」が多くの国で美の基準となっているからと言えるだろう。
日本も例外ではない。雑誌や広告をみれば白人モデルを多く目にするのではないだろうか。