くらし情報『「裕福層のゴミ」は「低所得者の学び」に。最終学歴「小卒」だった男が建てた社会を変える“ゴミの図書館”』

「裕福層のゴミ」は「低所得者の学び」に。最終学歴「小卒」だった男が建てた社会を変える“ゴミの図書館”

あなたは読み終わった本を、どうしているだろうか。古本として蘇らせたり、そのまま捨ててしまう人もいるかもしれない。しかしその1冊の本が多くの人の運命を変えることもあり得るのだ。南アメリカ北西部に位置するコロンビアではゴミとして捨てられていた1冊の本が、多くの人の「希望」となっている。

目次

・貧困の街に、「初めての図書館」が開館
・「50歳」の「高校生」、誕生


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コロンビアの首都ボゴタには、捨てられた本が集められた図書館がある。この図書館を作ったのは、生まれたときからこの地に住む55歳のホセさんだ。ゴミ清掃員として働く彼が図書館を作るきっかけになったのは20年前のある日のこと。ゴミとして捨てられている1冊の本を見つけたことから始まる。
私は多くの人が本を捨てていることに気が付いたんだ。だからそれらを救出しなければと思ったんだよ
(引用元:BBC)

ホセさんが住む地域にはその頃、図書館というものがなく、そもそも本に触れる機会さえも貴重であった。それにも関わらず、ないがしろにされている本の存在を目の当たりにした彼は「助けなければ」と思ったそうだ。特にボゴタ市の北部は裕福な家庭が多いため、そこで多くの本を集め、貧しい人が住む南部の人たちのために本をキレイにして届けていたという。

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