47杯目:なんで生理の話はタブーなの?ハーバードに通う元ホームレスの彼女が、街で生理用品をタダで配布する理由 #MenstrualMovement|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会
(ピリオド、英語で生理の意)を他の高校生たちとポートランドを拠点に始め、#MenstrualMovement(生理ムーブメント)というハッシュタグを使って世界に広めている。
では、当事者の金銭的な理由の他にホームレスの人たちを生理用品へのアクセスから遠ざけている根本的な原因はなんだろうか。それは生理用品の必要性が支援者側や社会的に認知されてない事実、そして「生理のタブー視」かもしれない。生理がタブー視されているからこそ、支援者のなかにも「生理用品の必要性」を認識していない人が多く、当事者も生理用品が必要であっても自分からは欲しいと言い出しにくい人が少なくないと考えられる。そこでナディアたちは学校で生理についてオープンに話す啓発活動も同時に行なっているという。
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東北や熊本で震災が起きたときにも、被災者が生理用品に十分にアクセスできなかったという情報があるが、「生理用品が必要だと当然のように言いにくい」「生理用品の必要性を理解していない」人がいるのは日本だけではない。アメリカの多くの州やヨーロッパの数カ国では、コンドームを含む衛生用品が非課税になっているにもかかわらず、生理用品には消費税が課せられていることも不平等だと問題になっている。