「まるで、ホステル」。“最新ホームレス支援施設”を作った若者が教えてくれる、人間の尊厳を守る大切さ。
炊き出し、ハローワーク、年末年越し村、生活保護…。ホームレスとは、日本の特別措置法によると「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」のことである。(参照元:ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法)彼らへの支援の数々を、あなたは耳にしたことがあるかもしれない。そのイメージとは一体どんなものだろうか。アメリカ・ボストンで大学生によって営まれている、とある“ホームレス支援”のやり方はあなたの固定概念を打ち破るかもしれない。
学生だからこそ、同じ目線から考えられる
施設の構想をも大学生が行っていることから若者視点での工夫が多く見られる。例えば壁紙はパステルカラーの黄色で、部屋がとても明るい雰囲気に包まれている。さらに、「一人一人の顔は見えるが、プライバシーは侵害されない」という適度な距離感のベッドがあり、居心地の良い環境を提供している。
施設の中はとても明るい雰囲気に設計されていて、最近増えているモダンなシェアホテルや大学の学生寮を想像させる。
ポートランドにあるシスターズ・オン・ザ・ロードでは、手作りのランチを$1.5で提供している。このレストランで掃除や皿洗いなどの労働を行うと、その対価として食事を得られるスタンプを得ることができる。