「8時30分登校」が子どもを非行にはしらせる。睡眠時間がティーンエイジャーに最も大切な理由
中学校や、高校で朝起きるのが辛かった記憶は誰にでもあるのではないだろか。「学校始まるのもっと遅くしてよ」と願った回数を筆者も数え切れない。実はそれは正当な要求だということがアメリカの研究で判明している。
その上こんな事実がある。一般的に睡眠のパターンには当人の習慣が関連しているため個人差があるだが思春期は眠りを誘う『睡眠ホルモン』の一種メラトニンの分泌が22:45頃から朝の8時頃までになるそうだ。そして思春期が終われば、個人のパターンに戻る。つまり、思春期の期間は個人の生活習慣などに関係なく、8時までは眠いのはしょうがないのだ。(参照元:GOOD EDUCATION)塾やバイトなど日本の中高生のライフスタイルを考慮すると、22:45までに眠れる人は幸運な方で、ただでさえ合計の睡眠時間は8時間、9時間に満たないことが多い。
ミネソタ大学応用研究・教育向上センター長Kyla Wahlstrom(カイラ・ワールストロム)は生徒たちがベストの状態で学習するには合理的に考えて学校の始業時間を通常の8時ではなくもっと遅くするべきだ、と批判している。(参照元:GOOD EDUCATION)日本でも、8時半が一般的な始業時間だが、朝の準備や移動時間を考えると、8時まで生徒たちが睡眠をとるためにはもっと遅くするかどうか議論する必要があるかもしれない。