#007 ファッション誌に溢れる“モテ”“愛され”というフレーズから抱く「選ばれる女になる」という価値観への疑問|橋本 紅子の「常識」と「パンク」の狭間で、自由を生み出すヒント。
日常のひょんなところに溢れている「女が男に選ばれる」瞬間
先週の土曜日に女友達と二人で飲みにいったときのこと。どこにでもあるような普通のバーだったが、たまたまその日はサッカーの試合だったらしく、店内はスポーツバーと化していてとても騒がしかった。そんな雰囲気のなか私たちが二人で話してると、やたらとナンパ目的の男たちが声を掛けてきた。「彼氏がいるから」と指輪を見せると(友達はこういう面倒くさい場面に備えて、周到に薬指にはめるカモフラージュのための指輪を用意していた)、声をかけてきたうちの何人かがこう言った。「えーナンパ待ちじゃないならなんでこんなとこきてんの?」「彼氏いるのになんで飲みに来てんの?」一体いつからバーは男のための場所になったのか。
All photos by Jun HirayamaText by Beniko HashimotoーBe inspired!
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