「動物の権利よりも、人権に関心がある」。米研究者に聞いた、これからの動物と人間の“フェアな関係”
とたとえていた英国出身の科学研究コンサルタント レベッカ・ラム氏は、「人間と動物では種の差があるため、動物実験では人間にとって100%安全かどうか知ることはできない」と語った。では、どうすればいいのか?動物実験以外に方法があるのか?そこで今回Be inspired!は、“代替法(だいたいほう)”という「動物の命を無駄にしない」+「人間の体に安全」な化粧品や医薬品を開発する実験方法があることを紹介したい。日本人が知らない、人間にとっても、動物にとっても「より良い社会の作り方」とは。
「医学の進歩のため」「科学の発展のため」といった大義名分のもと、動物に毒を飲ませ、有害物を皮膚に塗ることで無理やり病気にさせ、肉体的にも精神的にも苦しめ、そして殺してしまう動物実験。その残酷な実態は内部告発や潜入調査などで、ほんの一部が表に出ることはあっても、未だに行われ続けている現状がある。もちろん日本でも。そんな動物実験をなくすために作られた3Rの原則が「Reduction(リダクション)」、「Refinement (リファインメント)」、「Replacement(リプレイスメント)」。いわゆる“学校で習わないほうの3R”だ。