時代に逆らい「自分がいいと思うもの」を追求してきた“還暦の音楽狂”が、現代の日本の若者へ伝えたいこと
』は片面だけで25分とかなんだよ、なのにThe damnedのレコードは立ったの2分半。3分ですらない
それまで主流だった音楽とはまったく異なるこの新しい音楽を受け入れられなかったヒッピーの店員たちは次々に辞めていった。それでも「生」のパンクに魅力を見出したマークは最後、一人っきりになりながらもパンクを店で売り続ける。
マークのマンチェスター、パンク到来時代の話からはベルリンの偉業に通づるマーク・リーダーという男のエッセンスが垣間見られる。
セックスピストルズの「アナーキー・イン・ザ・U.K」のレコードを手に入れたとき、パーティーに行ってかければフロアのみんなが死ぬほど盛り上がるぞなんて思ってたら、フロアはヒッピーだらけで、そのなかでもすごいでかい図体したやつが「なんだそのゴミみたいな音楽は」って言って、ぼくのレコードにタバコを押し付けたんだ。そいつがでかすぎてぼくは何もできなかったけどね。まあ、それがパンクロックに対する当時の大衆の反応だった
誰にも注目されていなかったベルリンの可能性をいち早く信じ移住したことや、大衆に受け入れられなかったパンクを信じ発信し続けたこの「自分がいいと思ったらまわりの反応は気にしない」