時代に逆らい「自分がいいと思うもの」を追求してきた“還暦の音楽狂”が、現代の日本の若者へ伝えたいこと
という精神こそが、結果的に現代から振り返ると伝説となった、ベルリンやマンチェスターのカルチャーシーンの最前線にマークが立っていた理由だろう。
現代の若者にマーク・リーダーが伝えたいこと
60年代、70年代、80年代、90年代、それぞれの時代ごとにスタイルと音楽が頭に浮かぶ。しかし、21世紀を迎え、「2000年代といったらこれだ」「2010年代といったこれだ」といえるようなものがないと指摘するマーク。しかし新しいものを生み出すのにはリスクがともなう。受け入れられないかもしれないし、クレイジーだと思われるかもしれない。特に日本では「出る杭は打たれる」というぐらいだから新しいことを始めるのは社会の風潮を考えても難しい。そんな状況をマークに話すと、マークが母からもらったアドバイスを教えてくれた。それは「もし一回挑戦してうまくいかないなら、もう一度挑戦しなさい」。
みんな“最初の人”になるのを恐れてる。みんながやってることをやるほうが簡単だから。それが問題だよね。何かを生み出して、挑戦するのは簡単じゃない。でも成功するかどうかは問題じゃないんだ。失敗したっていい。挑戦はしたんだからね。もしそれでうまくいかなかったら、もう一度挑戦するんだ。