「ホームレスにしかできない仕事」。街について誰よりも知っているホームレスが行う観光ツアーの魅力
新たな街へ旅をするとき、準備の仕方は人それぞれ。天気予報を見て洋服を選ぶ。行きたい場所を全てノートにまとめ、携帯のグーグルマップに星をつける。どのフィルムカメラを持って行くか悩み、フィルムロールの数をチェックする。もしくは何も計画せずにその旅に身を任せる。準備の段階からその人の旅のスタイルが見えてくるかもしれない。しかし、旅する人全員が共感できることが一つある。それは、旅先の真の姿を経験したいという気持ち。
オーストリア、ウィーンには自分の街の「真の姿」を広めようとしている団体がある。それは、ホームレスが見せる街の素顔。
アル中。ヤク中。「ホームレス」という言葉から浮かぶイメージ
ホームレスについての世界的な調査をするのは簡単なことではない。誰をホームレスと定義するかが国ごとに違ううえ、各国の機関がすべてのホームレスを把握できていないのが現実である。2005年に世界中のホームレスの人口を調べる調査が国連によって行われ、その数は1億人*1といわれた。 (参照元:HOMELESSWORLDCUP)そして、日本では2015年に厚生労働省が調査した結果、6,541名と発表された。
(参照元:Yahooニュース)