「ホームレスにしかできない仕事」。街について誰よりも知っているホームレスが行う観光ツアーの魅力
法律とホームレス事情をどのような形で変えていけるか話し合うことを心がけている。
街とホームレスの共存
人は街にある仕事の数、そして職種の多さから都市に集まる。だが、世界の人口、そして街の人口密度が増えるにつれ、土地の価格が世界中で年々上がっている。今まで支払いが可能だった家賃が上がり、ホームレスにならざるを得ない人がいるという例は少なくない。世界中の街では、ホームレスの人口が増えていくなかで「隠す」、「追い出す」が対策となっている。街に住む人もホームレスの姿を見ることに慣れてしまい、思いやりが薄まりつつあるかもしれない。だからこそ、スーパートランプスへの参加などを通して実際にホームレスの人と話し、わかり合う必要がある。そうすることで街の市民として「無視するべきではない」という責任が見えてくるだろう。
ホームレスへの固定観念を捨て、新たな目で見るきっかけを生むスーパートランプスのような活動で、ホームレスと市民を差別化する街のあり方は変われるかもしれない。
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