くらし情報『#003「『犯人は発達障害』という報道は遺憾」。発達障害の人を支援するダンサーが話す、日本社会のいきすぎた理想 |車椅子ジャーナリスト徳永啓太の「kakeru」』

2018年7月11日 08:44

#003「『犯人は発達障害』という報道は遺憾」。発達障害の人を支援するダンサーが話す、日本社会のいきすぎた理想 |車椅子ジャーナリスト徳永啓太の「kakeru」

例えば電車に興味がある子が運行時間を何時何分まで記憶していて、それが天候などの影響で時間が変わっただけでどうすればいいかわからずパニックになってしまうケース。 周囲の人の声や音をすべて拾ってしまい環境に適応できずパニックになってしまうケース。思ったことや見えたものを何でも口に出してしまうケースもあります。またそれとは反対に自分の要求をうまく言葉にできずストレスを抱え込んでしまう方もおられます。

「発達障害、自閉症=犯罪を犯す」は根本的に誤った認識

徳永:彼らの行動にはそれぞれ理由があるわけですね。知っていればなぜそのような行動をとっているのか理解できますが、知らないまま当事者を見かけると「変わった人」や「異常な人」ととらえてしまう。これが認識の差だと感じます。そこで今回取り上げたいのは「東海道新幹線で起きた殺傷事件にみるメディアのあり方」です。
一部メディアが「犯人は発達障害」と報道し物議を醸しました。 メディア側も軽率な行動だったと謝罪をしていますが、こういった報道が流れるということは根本的に誤った認識をしている方がいるからだと思いました。当事者と接する仕事をしていて今回の報道をどうとらえていますか? 笹本:非常に安直だと思いますし、憤りを覚えます。

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