『戦火の中へ』チェ・スンヒョン×イ・ジェハン監督 監督が見抜いた秘めたる才能
一方、監督がハードだと感じた瞬間は、撮影現場の外にもあったのだそう。
「全ての戦闘シーンが苦労の連続でしたから、大変だったことを挙げればきりがないです。撮影が進むにつれ、精神的にも体力的にも限界に近づいていきましたね。撮影自体、ちょうど昨年のいま頃に行われましたから、まさに真冬の撮影だったんです。マイナス20度の朝に撮影を始めることもあり、ベッドから渾身の力を振り絞って起き上がる瞬間が最もハードでした(笑)」。
スンヒョン「新たな自分を発見することができた」
心身共に過酷な現場を生き抜いたからこそ、スンヒョンに寄せる監督の信頼もあつい。再びタッグを組むとしたら?と尋ねると、「私は彼をアジアのジェームズ・ディーンにしたいんですよ。『理由なき反抗』なんて、彼にぴったりだと思いませんか?」と監督。
それを聞いたスンヒョンは「僕の隣の家にジェームズという名前のアメリカ人が住んでいるので、彼と一緒に演じようかな。僕はディーンになります(笑)」と若干微妙なジョーク(?)で照れ隠し。「冗談デス…」と日本語で呟いた後、嬉しさを隠しきれない様子でこう語った。
「ジェハン監督は常に様々なアドバイスをしてくれるし、プライベートで会うことも多いんです。