【ハリウッドより愛をこめて】今年のグラミー賞は意外な結果に? 近年の傾向とは…
の名前が呼ばれたとき、見守っていた一同は驚きを隠せずにポカンと口を開けてしまっていました。とは言え、誰よりも驚いていたのは本人たち!彼らは賞を受け取ると、観客を驚かせようと、予定外の演奏を決断。受賞のスピーチでバンドのリードボーカルはもごもごと「お礼を言う代わりに、もう一曲やるよ!」と言って本当に演奏を始めたのです。
実は、私はWOWOWで放送される授賞式中継のお手伝いをしていたので、年間最優秀アルバム賞の発表を行うためスタジオにいたのですが、そのため、アーケード・ファイアが受賞直後に演奏を始めたときには何が起こっているのかさっぱり分からず…。それは奇妙な体験でした!
しかし、カナダのモントリオールで活躍するこの若手バンドがなぜ賞を勝ち取れたのか?まず第一に、多くの批評家が彼らのアルバム「ザ・サバーブス」を受賞の第一候補として挙げていたのは事実。そして、かなり長い間にわたり、このアルバムは注目を集め、口コミが広がっていたのです。そのため、彼らが候補に挙がったことは、音楽界の専門家たちにとってはさほど驚きではなかったようですよ。ほかに今年のグラミー賞で興味深かったのは、例年になくインディーズのレーベルやバンドがメジャー勢を抜いて台頭してきたこと。