【ハリウッドより愛をこめて】今年のグラミー賞は意外な結果に? 近年の傾向とは…
実際、ノミネートされた楽曲、アルバム、アーティストの半数以上がインディーズ・レーベルによるものでした(インディーズ勢は、542の候補のうち、273ノミネートを占めました)。そして結果を見ても、インディーズのアーティスト、レーベルは幅広いジャンルにおいて45部門の賞を獲得したわけです。これはまさに音楽業界の世相を表していると言えますね。
つまり、メジャー・レーベルに所属し、多額のプロモーション費を注ぎこまれたレディー・ガガやエミネム、ケイティ・ペリーのような“ビッグ・ネーム”を差し置いて、アーケード・ファイアのようなインディーズ・バンドが勝利を収めたことは、いまや昔ながらの方法では通用しないことを証明したというワケ。何億ドルもの大金がなくたって、世界中に認められるアーティストは誕生するのです。
個人的に、今年のグラミー賞の結果には興奮しっぱなしでしたが、とりわけ最優秀新人賞にオルタナティブ・ソウルシンガーのエスペランサ・スポルディングが選ばれたことは一番の喜びでした!
一方、ステージ上のパフォーマンスでは、私の一番のお気に入りは何といってもシーロー・グリーンとグウィネス・パルトローがセサミ・ストリートのマペットを使ったパフォーマンス!もちろん、ボブ・ディランやバーブラ・ストライサンドといった大ベテランと、レディー・ガガやジャスティン・ビーバーら若手ポップアーティストの共演も素晴らしいものでしたが。