瀬戸内から誕生した期待の若手監督がエール!「熱い思いを持って」
愛媛では海賊の映画というと「鶴姫の話?」って聞かれるくらい有名なんですよ。
さらに、大森さんは村上水軍の魅力をこう語る。
「水軍の人たちは、最初は文字通り“海賊”で略奪したりしてたんですが、村上武吉が登場して、悪さをする海賊たちを組織化したんですよ。それが新撰組に似てると思いました。近藤勇が道場に来る暴れん坊たちを集めて新撰組を作り上げたみたいな、そういうカッコよさがあると思います。それ以降、村上水軍はメチャクチャやっていたのを改めて、きちんと掟を決めて通行税をとって、悪さをする船に対してだけ略奪をしたりしたんです。それは偉い人の船だろうが関係ない。村上水軍は完全に独立していて、信長とも秀吉とも家康とも戦っているんです。
どこにも属さずに、瀬戸内の王として。略奪したお金も島の人々のために使ったりもしていたようです」。
実はこの村上水軍、愛媛には子孫が多く実在するようで、陸上やり投げのアテネ&北京オリンピック日本代表・村上幸史選手もそのひとりにあたるのだとか。
湯原:村上水軍の子孫、全員集合!なんてやったら面白いですよね(笑)。
大森:撮影は来年の予定ですが、子役には地元出身の子どもたちも起用して、主題歌も地元出身のアーティストを考えてます。