くらし情報『江角マキコインタビュー 「大好きだけど大嫌い」女優業への思いを語る』

江角マキコインタビュー 「大好きだけど大嫌い」女優業への思いを語る

求められたのは、徐宗漢の気持ちに寄り添うこと。それだけに「気持ちが動けば汗もかくし、いつの間にか体全体を使って役柄に入り込んでいた。終わる頃には汗だくで、まさかアフレコでこんなにエネルギーを使うなんて」と身も心も徐宗漢になりきった。

「私自身、映画やドラマでは“強い女性”を求められることが多い」と語る江角さんだが、常に死と隣り合わせにある戦火を生き抜き、愛と義を貫く徐宗漢の姿には、圧倒されたという。「革命という決して自分が望まない環境が、彼女を強くたくましくしている。いまを生きる私たちには想像もつかない忍耐強さですが、女性にはその力が本能的にあると思う」と江角さん。

「きっと、女性は目の前にあるものしか信じられないんですよ。だから環境にもすぐ適応できる。
逆に男性は絆や忠誠といった目に見えないものを信じる傾向が強くないですか?女性にそういう面が無いとは言いませんが、そばにいてくれたり、自分を頼りにしてくれる人を求める存在なんですよ、女性って」。そんな男女がお互いを補い合い、支え合う姿も『1911』をよりドラマティックにする要素になっている。

大好きだけど大嫌いな、女優という仕事

そんな江角さんのキャリアにとって、大きな転換期、すなわち“革命”的なターニングポイントはいつだったのだろうか?「本音を言えばどんなお仕事であれ、いつも『これやったら女優を辞めよう』って思っているんです。

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