ジャック・スパロウらと徹底比較! ジョン・カーターは新時代のヒーロー像を体現?
特に映画の前半で映し出される、自暴自棄の彼の姿からはヒーローの“ヒ”の字も想像できない。その後、生きる意味を失い、彼がひょんなことから未知の惑星“バルスーム”へと飛ばされ、そこで星と民を守るための戦いに巻き込まれていくのだが、かつて愛する者を失ったというトラウマがあるからこそ、二度と同じ思いを味わいたくないと考える彼の戦いは凄まじい。
ちなみに彼が戦う相手は全宇宙の支配を目論む“マタイ・シャン”。惑星バルスームの重力が地球よりも軽いことから、カーターは驚くべき身体能力とパワーを身に着け、自分よりも巨大な敵に勇敢に立ち向かっていく。こうした強大な敵に立ち向かっていくというのは、21世紀以前の古き良き時代のヒーロー像と重なる部分であると言えそう。このほど解禁された特報映像でも、筋骨隆々のジョン・カーターが縦横無尽に駆け回り、敵を叩きのめす姿が描かれる。
屈折した内面を抱えつつも超人的なパワーで勇敢に戦う男――。ジョン・カーターは2000年以降のヒーロー像とそれ以前の正統派ヒーローの系譜をそれぞれに受け継いだ、2010年代型の新たなヒーローと言えるのかも?
先日、来日を果たしたプロデューサーのジム・モリスは「彼(カーター)