【シネマモード】2011年、「出会えてよかった」映画をふり返る。
(Photo:cinemacafe.net)
私たちにとって忘れることのできない出来事が次々と起きた2011年が、いよいよ暮れようとしています。年が変わっただけで、物事のすべてが好転するわけではありませんが、年が明ければ気持ちだけでも新たにすることができるのも事実。多くの人にとって、心を切り替えて新しい未来へと進むきっかけになるはずです。
3月11日以降、私たちが見る世界は決して以前と同じではありません。先日取材させていただいたある方は、今こそ人は自分にとって大事なものと、そうでないものを見極めることができるようになるのだと言っていました。震災直後は、映画など観る気になれないと思っていても、徐々に娯楽の大切さを再認識するようになったという人もいたかもしれません。実は、私がそうでした。頭をただただ空っぽにして笑うことのできるコメディや、現実からちょっと逃避させてくれるラブロマンス、まったく違う世界に連れて行ってくれるファンタジーやSF、そしてかなり骨太な社会派ドラマまで、どれだけの映画に救われたことか。
映画の中の素敵なファッションも、華やかな夢を見させてくれました。一度はいらないように思えたものが、やはり生活には大事な潤いだったということに改めて気づかされたのが今年。