ジュード・ロウインタビュー 「バカげたやり取り」から生まれるコメディの面白さ
(ホームズ)という天才・モリアーティ教授との対決が描かれるが、この続編に関してジュードとロバートはかなり早い段階から関わっていたという。
「実は1作目のヒットを受けて、次の脚本が書かれている最中から、僕とロバートはそれを読んでいたんだ。僕らが持っている意見やアイディアを出してほしいってことでね。まず最初に受けた驚きは、ロンドンを飛び出してパリやドイツ、ウィーンにまで赴いたり、とにかくスケールが大きくなっていることだったね」。
一方で当初、こんな懸念も…。
「この作品では僕とロバートが即興で作り上げていく部分が多いんだ。それがいわゆる会話の妙を生み出す面白いところなんだけど、誰かがそうした即興的なやり取りを脚本の段階で真似して作ってみようとしたみたいなんだ。でもそれが全く面白くない、ヒドい代物だったんだ(苦笑)。
そこは心配だったよ」。
やはり“即興っぽいやり取り”ではなく、熟練した2人の本物のやり取り、化学反応に任せるべきといったところか。だがこの即興に関しても、冒頭の言葉にもあるようにジュードはあくまでワトソンになりきった上でロバート…いや、ホームズの言動に反応している。「もちろん主要なキャスト陣はこの映画がどういうトーンの作品になるかというのを常に念頭に置いて仕事をしているものだよ。