『ザ・マペッツ』監督が明かす、マペットたちと過ごした現場 彼らが愛される理由
本作でも、アメリカのショービズ界の輝かしい栄光と、儚く散っていく挫折の光と影を見事に捉えている。監督自身クリエイターとして、ハリウッドのショービズ界で活躍する中で、その点どう折り合いをつけているのだろうか?
「仕事をするうえで一番大事にしているのは、常に自分にとって個人的に思い入れのあるもので、なおかつしっくり来るプロジェクトを選ぶということ。だから商業的な成功などはあまり念頭にない。スーパーヒーローものや今の流行りものはあるにしても、何が観客にウケるのかなんて誰も予測できないからね。僕にとっては観客が興味をもってくれる面白い題材や新しいアイディアを生み出すことが一番の仕事だと思っている。商業的な結果というのは、蓋を開けてみないと分からないものだから。予算の大きい大作になるとプレッシャーもあるけれど、いいアイディアを生み出すことに集中しなければ、逆に方向性を見失ってしまうということもあるからね」。
そんな監督の揺るぎない思い入れを、マペットたちの活躍が代弁しているようにも思える。
時代が変わっても色褪せない、マペットの魅力。なぜ、彼らは変わらず愛されるのか?最後に、監督が彼らのメッセージを代弁してくれた。