ミラ・ジョヴォヴィッチ インタビュー 夫婦であのヒット作の“女性版”を画策中?
喋って、走って、銃をぶっ放して、また動いての繰り返しね(笑)。ポールはジェームズ・キャメロンの『エイリアン2』を意識し、参考にしたらしいわ。シリーズ5作の中でも、物語が1本の線上にないという点では群を抜いてるわよ。東京、モスクワと物語の舞台も世界中のあちこちを飛び回るの。主婦のアリスもいれば、戦うアリスもいて、どれが本物なのかも分からない。朝食を作るアリスまでいてごく普通の情景に見えるけど当然、普通であるわけがないでしょ?アブノーマルな世界なの。そこを常に飛び回っている面白さがあると思う」。
夫のポールとは常に映画のアイディアについて話し合っているそうで、彼女の突飛なアイディアを彼が優しく受け止めてくれるのだとか。
劇中の平穏な家庭シーンさながら、幼い娘の世話をしながら「ポール、あのシーンなんだけど…」と凄惨なアクションシーンについて夫に相談する彼女の姿を思い浮かべると、何だか笑ってしまいそうだが…。実際、本作に関して彼女は“主演女優”という枠組みを大きく飛び越え、シーンの構成から衣裳や小道具に至るまで様々なアイディアを提案し、それらが数多く取り入れられている。「今回モスクワを舞台にすることが決まったとき、モスクワの地下鉄の駅に長いエスカレーターがあるんだけど、そこをアクションシーンに入れられたらいいねということは彼に伝えたわ。