くらし情報『【TIFFレポート】仏映画『もうひとりの息子』がグランプリ&監督賞2冠』

2012年10月29日 12:32

【TIFFレポート】仏映画『もうひとりの息子』がグランプリ&監督賞2冠

アタギュルは緊張した表情で「母が喜んでくれると思います」と語った。

日本映画の多様性を世界に紹介することを目的とした「日本映画・ある視点」の作品賞は、2005年に実際に起こった、少女がタリウムを実の母に飲ませたて殺害を図った事件(いわゆる“タリウム少女事件”)をモチーフにした『GFPバニー -タリウム少女のプログラム-』が受賞した。土屋豊監督は本作制作費用の400万円を自ら負担したこと、宣伝のためにさらに200万円が必要であることを告白。費用不足の中でも自身の作品を世に送り出そうとする国内のクリエイターたちの思いを代弁した。過激な内容だけに賛否が分かれる本作だが「双方の意見いただけたのはよかったと思います」と異なる多様な意見、称賛と批判を歓迎した。

また、『フラッシュバックメモリーズ 3D』で観客が選出するグランプリとも言える観客賞に輝いた松江監督は、映画の完成が映画祭開催の3日前だったことを明かし「映画祭の上映を見ながら完成させたような状態でした」と語る。交通事故で高次脳機能障害を患い、記憶の維持に障害を抱えるミュージシャンGOMAのリハビリを経ての復活への過程を描いた本作。映画の中では彼のスタジオライブや過去の映像演奏も映し出されるが、監督は改めてGOMAさんや関係者への敬意と感謝の思いを口にした。

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