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ヒルマ・アフ・クリントという名を覚えてほしい。20世紀初頭、同時代の作家、ワシリー・カンディンスキーやピート・モンドリアンに先駆けて抽象画を創案したとして、近年、再評価が高まるスウェーデンの画家である。彼女のアジア初の大回顧展が、東京国立近代美術館で6月15日(日)まで開催中だ。全作品が初来日。彼女の作品は、存命中や死後も長らくほとんど公開されることがなかったが、本展では約140点の作品を通じて、アフ・クリントの創作の源泉や画業の全貌を知ることができる。NYのグッゲンハイム美術館で60万人超を動員した抽象絵画のパイオニア『ヒルマ・アフ・クリント展』会場入口1944年、81歳で亡くなる際に、甥に遺産として約1300点の絵画、2万6000ページに及ぶノートを遺したアフ・クリント。これらを守り継ぐために1972年、甥が設立した「ヒルマ・アフ・クリント財団」がストックホルムにある。スウェーデン国外でアフ・クリントの作品が初めて展示されたのは1986年、ロサンゼルスのカウンティ美術館で開催された『芸術における霊的なもの:抽象絵画1890-1985』の中で。その後、2013年から15年にかけて、ストックホルム近代美術館でスタートしヨーロッパを巡回した『ヒルマ・アフ・クリント:抽象のパイオニア』で画業の全貌が明らかになる。さらに2018年、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で開かれた回顧展『ヒルマ・アフ・クリント:未来のための絵画』では、同館史上最多の60万人超を動員。その後も世界各地で展覧会が開かれ、日本では足掛け5年で実現に至った。同展記者発表会で、ヒルマ・アフ・クリント財団CEO、イェシカ・フグルンド氏は「日本で初めて展覧会が行われることをとても嬉しく感謝しております」と挨拶した。「この展覧会でたくさんの方がヒルマ・アフ・クリントを知ってくださることを願っています」。没後、なぜこれだけのタイムラグが生まれたか、その生涯をたどってみよう。記者発表会でのヒルマ・アフ・クリント財団 CEO イェシカ・フグルンド氏正統的な美術教育とスピリチュアリズムの共存。「神殿のための絵画」へヒルマ・アフ・クリントは1862年、ストックホルム生まれ。王立芸術アカデミーで正統的な美術教育を受け、当時の女性では数少ない職業画家として風景画や肖像画などを描いていた。一方で、17歳頃から秘教思想に関心を抱き、特に神智学(神秘的霊智によって神を認識できると説く信仰)に傾倒し、アカデミックな絵画とは全く異なる表現を生み出していた。児童書の挿画のスケッチの裏に残る、自動描画による波線が、一人の画家の両面性を物語る。左:ヒルマ・アフ・クリント右:《書籍『てんとう虫のマリア』のためのスケッチ》制作年不詳ヒルマ・アフ・クリント財団手前:《書籍『てんとう虫のマリア』のためのスケッチ》の裏面に描かれた自動描画による波線制作年不詳ヒルマ・アフ・クリント財団展示風景より、初期のアカデミックな絵画1896年にはアンナ・カッセルら4人の女性とグループ「5人(De Fem)」を設立。交霊会で霊的存在からメッセージを受け取り、自動書記や自動描画によって記録した。いずれも5人《無題》1908年ヒルマ・アフ・クリント財団高次の力に導かれ、1906年から15年にかけ、193点からなる「神殿のための絵画」を制作。1908年から1912年の間は母親の介護で一時中断するも、のべ10年をかけた代表的作品群となる。同展を企画した東京国立近代美術館の三輪健仁美術課長は語る。「アフ・クリントが美術史に位置付けることが難しいとされてきた理由のひとつに、彼女の作品がこうした神秘思想やオカルトから生まれたものだということがあります」複数のシリーズやグループからなる「神殿のための絵画」。そのハイライトは、高さ約3.2メートル、幅約2.4メートルの巨大絵画10枚からなる〈10の最大物〉だ。1907年8月、人生の4つの段階(幼年期、青年期、成人期、老年期)において「楽園のように美しい10枚の絵画」を制作するよう啓示を受け、10月から12月のわずか2か月で描いた。アフ・クリントは〈10の最大物〉が、ノアの方舟が大洪水の後にたどり着いたとされるアララト山に起源を持ち、「進化」を描き出すものであるとも記している。紙をキャンバスに貼り、乾きの早いテンペラ技法で、円や矩形、螺旋、あるいは植物などのモチーフ、文字が描かれている。水色やピンクなどの淡い色も特徴的だ。〈10の最大物、グループIV〉1907年ヒルマ・アフ・クリント財団〈10の最大物、グループIV〉1907年ヒルマ・アフ・クリント財団〈10の最大物、グループIV〉1907年 いずれも「成人期」ヒルマ・アフ・クリント財団「神殿のための絵画」には全体を通して、二元性の解消や霊性の進化といったテーマがある。アフ・クリントが考える「進化」とは、魂が高次の段階へと上昇し、神に近づく精神的なプロセスを示す。〈原初の混沌、WU /薔薇シリーズ、グループI〉1906-07年ヒルマ・アフ・クリント財団「神殿のための絵画」の最初の連作〈進化、WUS /七芒星シリーズ、グループVI〉1908年ヒルマ・アフ・クリント財団〈白鳥、SUW シリーズ、グループIX:パートI〉1914-15年ヒルマ・アフ・クリント財団また、アフ・クリントはこの「神殿のための絵画」を収める螺旋状の建築物=神殿を構想していた。最上層の塔にある祭壇に飾るために描いた〈祭壇画〉は、「神殿のための絵画」の総覧、集大成として位置づけられる。展示風景より、〈祭壇画、グループX〉1915年ヒルマ・アフ・クリント財団人智学への傾倒。これまでの自作を体系化こうして「神殿のための絵画」を完結させたのちも、眼に見えない実在の探究を続けた。1920年に母親が没後、幾何学的、図式的になるなど作風に変化が生まれる。国外で知見を広げられるようになると、オーストリアやドイツで活動した神秘思想家・哲学者のルドルフ・シュタイナーが創始した人智学に傾倒していく。人智学から影響を受けた〈花と木を見ることについて〉では、ゲーテの色彩論やシュタイナー周辺で行われた水彩技法を取り入れている。植物をテーマとして、湿らせた紙に水彩で描くことによる滲みなどの偶発性も活かされている。〈シリーズ V〉1920年ヒルマ・アフ・クリント財団〈花と木を見ることについて〉1922年ヒルマ・アフ・クリント財団さらに驚くべきは、1920年代以降、過去のノートを編集・改訂を始め、自らの思想や表現を体系的に完成させようとしていたことだ。「神殿のための絵画」のアーカイブブックを作成し、持ち運んで人に見せたり、説明できるようにしていたのだ。神殿のスケッチもあり、作品をどのように配置するか検討されていたこともわかる。「青の本」制作年不詳ヒルマ・アフ・クリント財団資料展示も充実している。こうした大量の作品群とノートやメモは、アフ・クリントの没後、甥に託された。ノートに伏されたという「+×」印は、死後20年経ってから公開されることを意味しているのだが、このことが「死後20年間作品の公開を封印した」という逸話になり、流布されている。現在、日本で2022年に公開された映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』が再び劇場公開されている。その中でも「美術史は書き換えられるのか」と謳われている。映画の制作は2019年。ヒルマ・アフ・クリント財団では現在も事実関係を調査し続けており、少し冷静に見た方が良さそうでもある。展覧会を企画した三輪美術課長は「ここ数年、カンディンスキーとアフ・クリントの二人展、モンドリアンとアフ・クリントの二人展などが行われ、世界的には、どちらが早いか1、2番争いと言うよりも、どんな共通項や差異があるのかといったことを考える方向にあります。色彩や作品サイズなど、20世紀絵画の問題を予見するようにも思える彼女の作品は、美術史においてどのような先駆性があったのか、長い時間軸で考えていかなければいけないと思います」と締め括った。見えない世界との対話から生まれた作品群をぜひ間近で体感してほしい。取材・文・撮影:白坂由里★『ヒルマ・アフ・クリント展』のミュージアムグッズを4名様にプレゼント!【プレゼント内容】下記のグッズをそれぞれ1名様にプレゼントします。※いずれの商品も上の写真の図柄となります。①ソックス②アクリルキーホルダー③クリアファイル④アクリルマグネット【応募方法】①ぴあアート編集部のInstagram(art___pia)のフォロワーの方限定。②下記の該当投稿のコメント欄にご希望の商品の番号をお送り下さい。この投稿をInstagramで見る ()ぴあアート(@art___pia)がシェアした投稿()【応募締め切り】2025年4月14日(月) 23:59まで【注意事項】※ご応募は1アカウントにつき1商品のみとなります。※当選者の方には4月21日(月) 以降、Instagramアカウント(art___pia)よりDM(ダイレクトメッセージ)にてご連絡いたします。なりすましアカウントには十分ご注意下さい。※当選した場合のみ、DMをお送りさせて頂きます。※当選者の方には、発送先等の情報を頂くために、編集部の問合せメールをご連絡いたします。ご自身のメールアドレスや住所などの個人情報をDMに記載しないようにご注意ください。※当選後、お送り先メールアドレスについてご連絡頂ける方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。※既にフォローをいただいている方もご応募の対象となります。※応募するInstagramアカウントを公開状態にしてください。※商品のお送り先は日本国内に限らせて頂きます。郵便物・宅配物の受け取りが可能であることをご確認のうえ、ご応募下さい。※このキャンペーンにInstagram(META社)の関連はございません。<開催概要>『ヒルマ・アフ・クリント展』2025年3月4日(火)~6月15日(日)、東京国立近代美術館にて開催公式サイト:
2025年03月26日3月4日(火)より東京国立近代美術館で開幕した『ヒルマ・アフ・クリント展』。同展の特設ショップで見つけたミュージアムグッズをご紹介します!色鮮やかで神秘的な10点組の大作〈10の最大物〉など、アフ・クリントの作品をモチーフにしたアイテムが揃っています。●PCタブレットケース5280円PCタブレットケース5280円《10の最大物、グループIV、No.3、青年期》のビビッドなオレンジが目を引くタブレットケース。仕事や勉強にパワーをもらえること間違いなし!●刺繍サテントート5280円刺繍サテントート5280円《10の最大物、グループIV、No.5、成人期》をあしらったサテンの光沢が美しいトートバッグ。曲線にほどこされている刺繡がポイントになっている。●ソックス2200円ソックス2200円こちらも〈10の最大物〉から3つの作品をモチーフにしたソックス。春らしい色合いでお出かけするのが楽しくなりそう。●Tシャツ5940円Tシャツ5940円Tシャツ5940円《10の最大物、グループIV、No.7、成人期》をはじめ、代表作があしらわれたTシャツ。サイズはMとLで展開。●トートバッグ2750円トートバッグ2750円サブバックに使いやすそうなトートバッグも用意。カラフルな色合いの作品が地色に映える。●クリアファイル660円クリアファイル660円定番のA4サイズのクリアファイル。モチーフには色のきれいな作品が選ばれていて、気持ちも明るくなりそう。●アクリルマグネット990円アクリルマグネット990円デスクまわりなどにペタっと貼り付ければ、それだけで気持ちがうきうきするはず。5種類あり。●ぷっくりアクリルキーホルダー1650円ぷっくりアクリルキーホルダー1650円ぷくっと厚みのあるキーホルダー。いつでもどこへでもヒルマ・アフ・クリントの作品世界を持ち歩けます。※商品の価格は全て税込み★『ヒルマ・アフ・クリント展』のミュージアムグッズを4名様にプレゼント!【プレゼント内容】下記のグッズをそれぞれ1名様にプレゼントします。※いずれの商品も上の写真の図柄となります。①ソックス②アクリルキーホルダー③クリアファイル④アクリルマグネット【応募方法】①ぴあアート編集部のInstagram(art___pia)のフォロワーの方限定。②下記の該当投稿のコメント欄にご希望の商品の番号をお送り下さい。この投稿をInstagramで見る ()ぴあアート(@art___pia)がシェアした投稿()【応募締め切り】2025年4月14日(月) 23:59まで【注意事項】※ご応募は1アカウントにつき1商品のみとなります。※当選者の方には4月21日(月) 以降、Instagramアカウント(art___pia)よりDM(ダイレクトメッセージ)にてご連絡いたします。なりすましアカウントには十分ご注意下さい。※当選した場合のみ、DMをお送りさせて頂きます。※当選者の方には、発送先等の情報を頂くために、編集部の問合せメールをご連絡いたします。ご自身のメールアドレスや住所などの個人情報をDMに記載しないようにご注意ください。※当選後、お送り先メールアドレスについてご連絡頂ける方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。※既にフォローをいただいている方もご応募の対象となります。※応募するInstagramアカウントを公開状態にしてください。※商品のお送り先は日本国内に限らせて頂きます。郵便物・宅配物の受け取りが可能であることをご確認のうえ、ご応募下さい。※このキャンペーンにInstagram(META社)の関連はございません。<開催概要>『ヒルマ・アフ・クリント展』2025年3月4日(火)~6月15日(日)、東京国立近代美術館にて開催公式サイト:
2025年03月06日リーアム・ニーソン主演最新作『プロフェッショナル』よりポスタービジュアルと特報映像、場面カットが解禁された。長年、クリント・イーストウッド監督とタッグを組んできたロバート・ロレンツが監督を務め、『アメリカン・スナイパー』製作陣とともに手掛けた本作。主演のリーアム・ニーソンが演じるのは、伝説の殺し屋フィンバー・マーフィー。正義のために爆弾テロリストの壊滅に挑むという役どころだ。この度解禁された特報では、リーアム・ニーソン演じる元退役軍人で、いまは暗殺請負人のフィンバーの円熟味溢れるとオーラと、痺れるセリフ連発の映像となっている。街にテロリストが入ってきたことを知ると「仕方ない、全員殺そう」と淡々と言い放ち、「安らかに逝け」と死者を弔い、敵を視界に捉えた時の、殺気立つわけでもなく、どこか達観しているような表情を見せるなど、リーアム・ニーソンにしか醸し出せない渋みが凝縮した映像に期待が膨らむ。さらにポスタービジュアルは、「俺を怒らせるな」というキャッチコピーとともに、大炎上する車、鋭い眼光で銃を向けるニーアム・ニーソンの圧倒的な存在感が目を惹くビジュアルとなっている。併せて場面カットも解禁。敵対する過激派グループのリーダーの女性デラン役には、『イニシェリン島の精霊』(22)などのケリー・コンドン。主人公フィンバーをサポートする若手の殺し屋ケビン役には、「ゲーム・オブ・スローンズ」(11~19)のジョフリー・バラシオン役で知られるジャック・グリーソン。さらに「ゲーム・オブ・スローンズ」でマンス・レイダー役を演じたキリアン・ハインズなど、アイルランド出身の実力派を中心にそろえた充実のキャスト陣の姿にも注目だ。『プロフェッショナル』は4月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:プロフェッショナル(2025) 2025年4月11日より、TOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© FEGLOBAL LLC ALL RIGHTS RESERVED
2025年02月27日クリント・イーストウッド監督の最新作『陪審員2番』が、3月5日(水)よりデジタル販売・デジタルレンタル配信を開始する。さらに、4月23日(水)からはブルーレイ&DVDの発売とDVDレンタルも開始される。本作は、殺人事件の裁判で陪審員を務める主人公ジャスティン・ケンプが、実は自身が真犯人ではないかとの疑念を抱くという驚愕の法廷サスペンス・スリラー。批評家からも高く評価され、ナショナル・ボード・オブ・レビュー(米国映画批評会議)によって2024年のトップ10映画に選ばれた。主人公ジャスティン役を演じるのはニコラス・ホルト。裁判の担当検事フェイス役にはトニ・コレット、陪審員ハロルド役にはJ・K・シモンズ、ジャスティンが頼りにするラリー役にはキーファー・サザーランドが出演する。また、日本人俳優の福山智可子が陪審員ケイコ役を好演している。クリント・イーストウッド監督が95歳を迎える年に挑んだ意欲作であり、ファン必見の本作。ブルーレイ&DVDやデジタル配信で楽しんでほしい。『陪審員2番』は3月5日(水)よりデジタル販売・デジタルレンタル配信。4月23日(水)よりブルーレイ&DVD発売、DVDレンタル開始。『陪審員2番』2025年3月5日(水)デジタル販売・デジタルレンタル配信開始2025年4月23日(水)ブルーレイ&DVD発売、DVDレンタル開始■ブルーレイ&DVDセット(2枚組):5,280円(税込み)発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント©2024 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.(シネマカフェ編集部)
2025年02月23日クリント・イーストウッド監督最新作『陪審員2番』のブルーレイ&DVDリリースとデジタル配信が決定。デジタル販売・デジタルレンタルは3月5日(水) より、ブルーレイ&DVD発売、DVDレンタルは4月23日(水) より開始される。本作は、今年95歳を迎えるイーストウッド監督が挑む法廷サスペンススリラー。殺人事件の裁判で陪審員を務めるジャスティン・ケンプは、実は自身が真犯人ではとの疑念を抱く。被告人と陪審員、検事と弁護人、正義と真実、それぞれが複雑に絡み合い、裁判の行方を左右する。ありふれた殺人事件に隠された真実とは――。2024年10月27日にAFI映画祭で世界初公開され、2024年11月1日にアメリカで公開された本作。批評家から好評を博し、ナショナル・ボード・オブ・レビュー(米国映画批評会議)によって2024年のトップ10映画のひとつに選ばれた。主人公のジャスティン役をニコラス・ホルトが演じるほか、裁判の担当検事フェイス役でトニ・コレット、陪審員ハロルド役でJ・K・シモンズ、ジャスティンが頼りにするラリー役でキーファー・サザーランドが出演。また、審理を左右する陪審員のひとりであるケイコ役を日本人俳優の福山智可子が務める。<作品情報>『陪審員2番』3月5日(水) よりデジタル販売・デジタルレンタル配信開始4月23日(水) よりブルーレイ&DVD発売、DVDレンタル開始(C)2024 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2025年02月19日抽象絵画の先駆者として、近年、大きな注目を浴びているスウェーデンの画家ヒルマ・アフ・クリント(1862-1944)。2013年にストックホルム近代美術館からスタートしたヨーロッパ巡回の回顧展や、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で2019年に同館史上最多の60万人を動員した回顧展などが大きな話題を呼んだこの画家のアジア初となる大回顧展が、3月4日(火)から6月15日(日)まで、竹橋の東京国立近代美術館で開催される。19 世紀後半のスウェーデンに生まれたアフ・クリントは、王立芸術アカデミーで正統的な美術教育を受けたのちに、画家としてのキャリアをスタートさせた。一方で神秘主義思想に傾倒した彼女は、交霊術の体験などを通して、アカデミックな絵画とはまったく異なる抽象表現を生み出していく。そして1906 年から1915 年にかけて、「神殿のための絵画」と名づけた全193点にも及ぶ抽象絵画を描き上げたのだった。その後も制作活動を展開した彼女は、後年にはまた、自身の思想や表現について記した過去のノートの編集や改訂の作業にも力を注いだ。不慮の事故が元で、81歳で生涯を閉じたときには、1,000点をはるかに超える作品やノート類が残されていたという。ヒルマ・アフ・クリント,ハムガータン(ストックホルム)のスタジオにて1902年頃ヒルマ・アフ・クリント財団By courtesy of The Hilma af Klint Foundation「神殿のための絵画」は、いくつかのシリーズやグループで構成されている。同展では、なかでも異例の巨大なサイズで描かれた高さ3メートルを超える10点組の絵画〈10の最大物〉をはじめ、多くの重要作が登場する。初来日となる作品、画家が残したスケッチやノートなどの資料や、同時代の神秘主義思想など制作の源となった事象の紹介もある同展は、アフ・クリントの画業の全容に迫る充実した展観となっている。圧巻の大作《10の最大物》は、作品の圧倒的なスケールや、画面からあふれ出てくるような瑞々しい色彩の明るさと豊かさ、多様な抽象的形態など、見どころが多い。それに加え、カンディンスキーらモダン・アートの先駆者たちに先行して抽象絵画を創造していたという、美術史を書き換えるような驚くべき事実も、同展の大きな見どころとなる。会場でその美しい作品と対面し、緻密な体系性を目指していたアフ・クリントの思想と世界観にふれてみたい。ヒルマ・アフ・クリント 《10の最大物,グループIV,No. 7,成人期》 1907年ヒルマ・アフ・クリント財団By courtesy of The Hilma af Klint Foundation<開催概要>『ヒルマ・アフ・クリント展』会期:2025年3月4日(火)~6月15日(日)会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(3月31日、5月5日は開館)、5月7日(水)料金:一般2,300円、大学1,200円、高校700円チケット情報は こちら()展覧会公式サイト:
2025年02月07日クリント・イーストウッド監督の最新作『陪審員2番』が、12月20日(金)よりU-NEXTにて独占配信が開始された。本作は、恋人殺害の容疑で被告となった殺人犯の裁判をめぐり、陪審員となった主人公が、思わぬかたちで事件と関わっていき、被告を有罪にするか、釈放するか、深刻なジレンマに悩むことになる法廷ミステリー。主人公ジャスティン・ケンプを演じるのは、ニコラス・ホルト。そのほかトニ・コレットやJ・K・シモンズ、キーファー・サザーランドといったハリウッドを代表する俳優陣が出演している。また、日本人俳優の福山智可子も12人の陪審員の一人として登場する。10月下旬にアメリカのAFI映画祭でプレミア上映され、11月にはアメリカやヨーロッパの一部地域で劇場公開された。公開初週には6か国で興行収入500万ドルを記録し、ナショナル・ボード・オブ・レビューの「今年の映画トップ10」にも選ばれるなど、国際的な評価を受けている。『陪審員2番』はU-NEXTにて独占配信中。『陪審員2番』© 2024 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.(シネマカフェ編集部)
2024年12月20日映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。【水先案内人 高松啓二のおススメ】『ドル3部作』とは『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』のマカロニウエスタンを指す。いずれもセルジオ・レオーネ監督、主演クリント・イーストウッド、音楽エンニオ・モリコーネである。ボクは『用心棒』よりも『荒野の用心棒』を先にTVで観て、元が黒澤明と知ったのは後になってのことだった。初見の面白さは格別のもので映画ファンになるきっかけとなった。やっぱりクリント・イーストウッドのカッコ良さに圧倒された!無精髭をはやし、ポンチョをまとったヒーローなんて観た事も無く、アメリカ製西部劇とは全く違うバイオレンスとガンアクションに心奪われた。特にマカロニならではの“ドキューン”という銃声は特徴的で夢中になった。『夕陽のガンマン』のリー・ヴァン・クリーフは、アメリカでチョイ役的存在だったが、ハゲタカのような不敵な面構えは最後までマカロニウエスタンを牽引した。そして『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』は大予算をかけた叙事詩的作品だ。特にイーライ・ウォラックのトゥーコは演技力でイーストウッドとクリーフを食ってしまう。この作品でクローズアップとオペラ的感覚のレオーネスタイルも確立したのだった。そして、その結晶がイーストウッド監督の『許されざる者』になるのだ。※早稲田松竹での上映は2Kとなります。<イベント情報>早稲田松竹クラシックスvol.224/ドル3部作 +『許されざる者』2024年11月2日(土)〜8日(金) 東京・早稲田松竹【上映作品】『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』『許されざる者』詳細はこちら:
2024年10月31日何ともカッコいい若き日のクリント・イーストウッドのポスターの前で、36年におよぶ映画宣伝マンとしての歩みを語ってくれたのは、岡村尚人さん。このたび、日本で初めて一挙上映されるセルジオ・レオーネ監督×イーストウッドの「ドル3部作【4K】」(『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』)の宣伝プロデューサーであり、企画者である。中学時代にTVで視たイーストウッドのマカロニ・ウエスタンで洋画に目覚め、大学卒業後に映画業界に足を踏み入れ、スタジオジブリの『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』をはじめとする数々の話題作の宣伝に関わり、昭和、平成、令和の映画業界を歩み続けてきた岡村さん。今回の“ドル3部作”の一挙上映実現に至るまでの道のりを貴重なエピソードを交えながら、たっぷりと語ってくれた。映画業界での仕事の始まり、宮崎駿監督作品の宣伝への参加――話題のドラマ「不適切にもほどがある!」で、主人公は1986年(昭和61年)からタイムスリップしてくるが、岡村さんがこの業界で仕事を始めたのは、ちょうど同じ年のこと。学生時代は映画研究部にいて、映画ばかり観ていました。で、卒業する段になって「就職どうしようか」と思い、映画会社の新卒採用に応募したんですが、まるで引っかからず。そんな時、洋画配給のヘラルド(※当時は日本ヘラルド映画株式会社)に電話したらバイトなら募集しているというんです。ちょうど『サンタクロース』(1985年)という洋画の大作があって、幼稚園に行って前売券を売ってくるという仕事でした。それでもいいと思ってヘラルドに入れてもらい、都内各地の幼稚園を廻っては、先生や園児たちの前でサンタクロースの格好をして宣伝をし、券を売りました。その時へラルドで、映画の前売券を扱うメイジャーという会社の人たちと知り合いました。いま、代表取締役をしている西牧(昭)さんと佐川(慎二)さんです。1986年の年始まで3か月ほどヘラルドにいた後、西牧さんから「そんなに映画好きならうちに来る?」と声をかけてもらいました。当時のメイジャーの営業部は、プレイガイドや大学生協などに映画の前売券を卸す仕事です。何でもいいから映画に関わりたいという気持ちだったので、すぐに「やります」と応え、入れてもらいました。それから2年間、営業部でアルバイトとして働いていたんですけど、当時メイジャーには宣伝部もあって、そこのボスが徳山(雅也)さんという『宇宙戦艦ヤマト』劇場版の宣伝プロデューサーだった人でした。他にも東映のアニメーションの仕事を次々と受けていて、宮崎駿(※崎=たつさき)監督の『風の谷のナウシカ』も担当していたんです。TVシリーズの「未来少年コナン」や『ルパン三世 カリオストロの城』で、私は宮崎作品の大ファンだったんですが、「アニメージュ」で連載していた「風の谷のナウシカ」を映画化したのが1984年で、大学4年生でしたが、初日に朝一で観に行きました。メイジャー宣伝部は『風の谷のナウシカ』の後、1986年には次の『天空の城ラピュタ』の宣伝に取り掛かっていて、「この宣伝部すごいな。自分も宮崎アニメの宣伝やりたいなあ」と思い、営業で2年働いた後、メイジャーの社長と徳山さんに直訴して宣伝部に入れてもらいました。それが1988年ですね。当時の宣伝部ではアニメ作品だけでなく、官能映画もたくさんやりましたよ。『エマニエル6 カリブの熱い夜』(※『エマニエル夫人』シリーズ6作目)とか『CODE90 愛欲指令』、『欲望という名の女』とか、そんなのもう誰も覚えていませんね。で、スポーツ紙や週刊誌の編集部に足を運んで「官能大作の資料持ってきました。ぜひ載っけてください」とお願いするんです。あの頃はまだ「トゥナイト」や「11PM」といった深夜番組でもそんな官能映画を紹介してくれていました。ドラマ「不適切にもほどがある!」でも、「11PM」の話が出てきましたけど、まさに当時、私は「トゥナイト」や「11PM」に「この映画を取り上げてください」とお願いに回っていたんです。それから念願かなって、宮崎アニメの宣伝にも参加させてもらいました。私が関わったのは1989年の『魔女の宅急便』からです。その前の『となりのトトロ』が「キネマ旬報」の日本映画第1位に選ばれて、宮崎作品に対する世間や評論家の受け止め方も大きく変わっていたこともあって、『魔女の宅急便』は大ヒットしました。それ以降『おもひでぽろぽろ』、『紅の豚』と続き、2006年の『ゲド戦記』まで、ジブリ作品には一宣伝担当者として関わらせてもらいました。他にもディズニー・アニメの『アラジン』や『ノートルダムの鐘』、あと洋画実写の宣伝もやりました。特に思い出深いのは『セブン』ですね。『羊たちの沈黙』以降、当時サイコ・スリラーがブームで、主演のブラッド・ピットはまだ「スクリーン」や「ロードショー」といった映画雑誌の若い読者しか知らない存在でした。暗くて恐ろしい作品でしたが、強烈なインパクトがあって、『セブン』は日本でも大ヒットしました。それが1995~96年ですね。『セブン』(C) APOLLOそれから1997年の忘れられない大ヒットがジブリの『もののけ姫』ですね。東宝の宣伝プロデューサーの下で、メイジャーが宣伝を担当しました。ジブリの鈴木敏夫プロデューサー以下、宣伝スタッフ全員で事前に熱海に合宿に行って、そこで鈴木さんから、制作費がいくらかかっているから、興行収入はいくら以上にならないといけないという話をされたんですけど、当時の日本映画の歴代1位が『南極物語』で配給収入59億円(※当時は配給収入で計算/興行収入で110億円)で、それを超えないといけないと言われました。宮崎監督のひとつ前の『紅の豚』が当時の日本のアニメーション映画の配収記録を更新したんですけど、それでも28億円(※興行収入で54億円)でしたからね。『もののけ姫』(C) 1997 Studio Ghibli・NDしかもその年の夏はライバルが強力で、スピルバーグの『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』が『もののけ姫』と同じ7月12日の公開でした。宣伝チームは、この夏は「恐竜vsもののけ」ですよ!と媒体を煽っていきました。いまでも忘れられないのが、初日の7月12日の朝8時ごろかな、立ち合いで日劇プラザのある有楽町マリオンに行ったら、ビルの周りにグルっと長蛇の列ができていたんです。そんなことは初めてで「ヤバい。これは大変なことになっている」と思いました。その頃は予約販売なんてないですから、午前中の段階でその日は「札止め」になりました。今日はもうチケットを売らないということです。『もののけ姫』を観に来たのにチケットを買えなかった人たちが、同じマリオンの丸の内ピカデリーに流れて、同じ初日の『乱気流/タービュランス』を観たよ、なんて話もありましたね(笑)。「想像を超えることが起こりうる」2回の経験――『もののけ姫』は社会現象と化し、最終的に興行収入は201.8億円にまで達した。『もののけ姫』(C) 1997 Studio Ghibli・NDちょっと遡って『もののけ姫』の完成は6月の終わりごろだったかな。宣伝スタッフ一同、初号試写を見せてもらいました。自分は「凄いものを観た」と興奮しましたが、宣伝する立場としては「この凄さをどう伝えればいいんだろう。子どもたちに理解できるのかな?」という不安もありました。ただ、特報の映像で腕が切れる描写を見せたり、ジブリの鈴木さんも意識的に「これまでのジブリ作品とは違うぞ」というのを世の中に示したかったんだと思うし、そういう覚悟がポスターや宣伝コピーを通じて伝わっていったと思います。その結果、空前の大ヒット・スタートになりました。宣伝部としては、メディアに対して配収(当時は興収ではなく配収)がどれくらい行きそうか、というリリースを打たなきゃならないんですが、東宝の興行の偉い方に数字(予想配収)を訊くと、「まったく想像つかない」というんですよ。いまでは前日に予約状況を把握できて、細かい予想もできるけど、まったく前例ない状況だったんです。「間違いなく『紅の豚』は超えるが、それ以上のことはわからない」というのがその時の興行の方の言葉でした。世の中、想像できないことが起こるんだ、ということを身をもって知った最初の経験でしたね。――ところが、そんな想像を超えた大ヒットをさらに超える特大ヒット作品が4年後に再びジブリから放たれる。それが『千と千尋の神隠し』である。興行収入316.8億円を記録し、2020年に「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」に抜かれるまで日本の歴代興行収入1位の座を守り続けた。『もののけ姫』が歴代興行収入の新記録を打ち立てたのが1997年ですが、半年後の同じ97年の年末に『タイタニック』が公開されて、配給収入160億円(興行収入277.7億円※リバイバル上映を含む)を記録して、あっという間に『もののけ姫』を抜いてしまうんです。その記録をさらに塗り替えたのが4年後の『千と千尋の神隠し』でした。『千と千尋の神隠し』(C) 2001 Studio Ghibli・NDDTM2001年7月の公開でしたが、その時もスピルバーグの『A.I.』に『パール・ハーバー』、『劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』、『猿の惑星』リメイク版、と話題作がひしめき合っていて、「こんな強力なライバルたちと戦って、しかも『タイタニック』を超えなきゃいけないの?そりゃ無理でしょ」という感じでした。しかし、結果的には2回目の「世の中、想像を超えることが起こりうる」経験になりました。その後、『ハウルの動く城』にも関わりましたが、通常であれば、映画が出来上がると我々が取材日をブッキングして、宮崎監督や鈴木さんにインタビューに出てきてもらうんですけど、『ハウル』では、宮崎監督も鈴木さんもあえて「表に出ないという形でやりたい」ということで、ほとんど取材もありませんでした。その手法をさらに徹底して突き詰めたのが、最新作の『君たちはどう生きるか』でしたね。『君たちはどう生きるか』(C) 2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli余談になりますが、メイジャー宣伝部で私と一緒に働いていた後輩女性が二人いるんですが、一人は今やジブリの広報部長、もう一人は東宝宣伝部で『君たちはどう生きるか』の宣伝プロデューサーを務めたんです。メイジャーのDNAが、そんなふうに受け継がれたことがとてもうれしく、感慨深いですね。洋画ファンになったきっかけ、クリント・イーストウッドとの出会い――岡村さんも、メイジャー宣伝部の解散を受けて、別の配給会社に移ることになった。2004年にメイジャーの宣伝部が解散した頃、私は一時、体調を崩していたんですが、その後、『セブン』の時知り合った宣伝プロデューサーに声をかけてもらい、ムービーアイという会社で働くことになりました。2005年の春に働き始めたんですが、入社して3日後に『ミリオンダラー・ベイビー』でクリント・イーストウッドが来日したんです。『ミリオンダラー・ベイビー』はその春のアカデミー賞(作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞)も獲っていたんですが、イーストウッドは次回作の『硫黄島からの手紙』のロケの許可を取るために石原慎太郎都知事(当時)に挨拶に来ていて、ちょうど『ミリオンダラー・ベイビー』が公開するということで、プロモーションの時間を取ってもらったんです。ここで、今回の「ドル3部作」の話も関わってくるんですが、私自身、洋画ファンになったきっかけがイーストウッドなんです。なので、入社してすぐにイーストウッドが来日すると聞いて「これはたいへんなことになった」と(笑)。プロモーション稼働の時間は3時間くらいだったんですが、終わって関係者みんなでイーストウッドと写真を撮ることになって「ここで頼まないと一生後悔する」と思い、持参した『続・夕陽のガンマン』のLPにサインをお願いしました。入社してまだ3日なのに図々しいヤツですよね(笑)。1975年に買ったLPで、イーストウッドには「キミは物持ちがいいな」と言われました。『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(C) 1966 P.E.A. Films, Inc. All Rights Reserved.1975年当時は、中学生でしたが、それ以前は東宝の怪獣映画が好きだったんです。ただ、あの頃は中学生になると、みんな親から「いつまで怪獣見てるんだ」って言われて卒業していくものだったんですよ。それがいまでは『ゴジラ』がアカデミー賞を獲る時代ですからね。親の圧力に屈せずに特撮と怪獣を愛し続けたのが、庵野秀明監督であり、山崎貴監督だったんでしょう。親の圧力に屈した私は怪獣映画を卒業し、じゃあ、これから何を見たらいいんだ…? と思っていたら、そこで出会ったのが、イーストウッドのマカロニ・ウエスタンだったんです。イーストウッド再び映画宣伝マンとして始動した岡村さんは、その後、「午前十時の映画祭」に関わり、さらに宣伝プロデューサーとして、数々の名画のリバイバル上映を実現させていくことになる。〈後編〉へ続く『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』は3月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(photo / text:Naoki Kurozu)
2024年03月22日主演クリント・イーストウッド、監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネで製作された『荒野の用心棒』(64)、『夕陽のガンマン』(65)、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(66)=《ドル3部作》の4K復元版が、3月22日(金) より公開されることが決定した。2024年はイタリア製西部劇=マカロニウエスタンの先駆け、『荒野の用心棒』のイタリア公開からちょうど60年。黒澤明監督の時代劇『用心棒』(61) をリメイクした『荒野の用心棒』は1964年9月にイタリアで公開されると、当時の興行記録を塗りかえる爆発的なヒットとなり各国でマカロニウエスタンブームに。中でもイーストウッド、レオーネ、モリコーネの出世作となったこの3作は3年連続イタリア年間興収NO.1となり、以降《ドル3部作》として初公開から60年近くたった今でも世界中のファンに愛されている。《ドル3部作》4Kビジュアル併せて、日本オリジナルの予告篇も公開。悪党たちと対峙するガンマンの早撃ちの銃声と共に、《ドル3部作》【4K】のロゴが画面に。モリコーネの名曲「さすらいの口笛」が流れる中、『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』の見せ場が続く。さらに、3発の銃声と共にイーストウッド、レオーネ、モリコーネの名前が現れ、【不滅のマカロニ・ウエスタン3大傑作、日本初一挙上映】の見出しが広がる。最後は【宇宙一カッコいいロードショー】の一文で締めくくられる映像となっている。《ドル3部作》【4K復元版】 日本オリジナル予告篇<作品情報>『荒野の用心棒』(英題:A FISTFUL OF DOLLARS)監督:セルジオ・レオーネ音楽:エンニオ・モリコーネ出演:クリント・イーストウッド、ジャン・マリア・ヴォロンテ【ストーリー】メキシコ国境の町に一人の流れ者がやって来た。ジョーと名乗るそのガンマンは、町を牛耳る二大勢力、悪徳保安官バクスター一家と情無用の悪党ロホ一家を争わせ、一挙に共倒れさせようと画策するが……。【解説】黒澤時代劇『用心棒』を西部劇にリメイク。目深に被ったハット、無精ひげにシガーをくわえた正体不明のガンマンのキャラは、映画史上のアイコンとなり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』PART2と3にも引用された。今なおポンチョの着こなし宇宙一の座に揺るぎない、イーストウッドのクールな魅力が炸裂する第1弾。(C)1964 Unidis, S.A.R.L. All Rights Reserved. 日本上映権権利元:黒澤プロダクション『夕陽のガンマン』(英題:FOR A FEW DOLLARS MORE)監督:セルジオ・レオーネ音楽:エンニオ・モリコーネ出演:クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ヴォロンテ【ストーリー】大悪党エル・インディオが脱獄し、1万ドルの賞金が懸けられた。インディオ一家を追う二人の賞金稼ぎ、若きモンコとモーティマー大佐は商売敵だったが、一家全員の賞金山分けを条件に手を組むことに。しかし大佐には別の目的があった……。【解説】前作より一段と際立つイーストウッドのカッコ良さ、眼光鋭い新キャラ、リー・ヴァン・クリーフの堂々たる風格、悪役ヴォロンテの複雑怪奇な個性がドラマを膨らませ、面白さ倍増。フラッシュバックとパンフォーカス撮影を駆使したレオーネのスタイリッシュな演出も絶好調の第2弾。(C)1965 P.E.A. Films, Inc. All Rights Reserved『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(英題:THE GOOD, THE BAD AND THE UGLY)監督:セルジオ・レオーネ音楽:エンニオ・モリコーネ出演:クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラック【ストーリー】南北戦争下、賞金稼ぎのブロンディとお尋ね者のトゥコは、いかさまを仕組んでは巻き上げた賞金を山分けにしていた。ある時、瀕死の南軍兵士から軍資金20万ドルの隠し場所を訊き出した二人は、その地に向かう途中、運悪く北軍の捕虜に。そして捕虜収容所長代理のエンジェル・アイズもまた20万ドルの行方を追っていた……。【解説】レオーネ版『戦場にかける橋』ともいうべき3時間に及ぶ超大作。“いい奴、悪い奴、汚い奴”というふざけた原題通りコメディ色が強まり、エキサイティングな見せ場もたっぷり。圧倒的ボリュームの第3弾。(C)1966 P.E.A. Films, Inc. All Rights Reserved.3月22日(金) 全国ロードショー
2024年02月28日2023年4月4日にワーナー・ブラザースが創立100周年を迎えることを記念し、クリント・イーストウッドのコレクターズBOXの発売が決定。また記念制作された日本版スペシャル映像が解禁となった。クリント・イーストウッドは1950年に俳優デビューしたのち、西部劇を中心に数々の映画に出演し、1971年の『ダーティハリー』で製作と主演を務めスターとしての地位を固め、その後は映画監督としても活動。1992年に自身にとっても思い入れのある西部劇『許されざる者』でアカデミー賞作品賞、監督賞を受賞し、2006年の『硫黄島からの手紙』には渡辺謙ら日本人キャストが出演したことも。90歳を超えた今でも『クライ・マッチョ』(2022)で監督と主演を務めるなど現役で活動を続けている。また、解禁された30秒のスペシャル動画では、2019年にアメコミ史上初となるアカデミー賞主演男優賞を受賞した『ジョーカー』、絶大な人気を誇る『ダークナイト』シリーズのDC作品を皮切りに、アニメ作品である『ジョジョの奇妙な冒険』や、世界中で愛されるファンタジーの金字塔『ハリー・ポッター』シリーズ、日本映画の歴史を変えた実写映画『るろうに剣心』シリーズ、渡辺謙がアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた『ラスト サムライ』、映像革命を起こした伝説のSF映画『マトリックス』シリーズ、言葉の壁を乗り越えた究極のアニメーション『トムとジェリー』、全世界で爆発的ヒットを記録したコメディドラマ『フレンズ』、日本中に感動をもたらした邦画『余命10年』など、様々なジャンルの名作・大人気シリーズの映像でワーナー・ブラザース100年の歴史を振り返る。ナレーションには、ジョーカーの声を務めた声優平田広明を起用した。さらに、今回の100周年を記念して、ワーナー・ブラザースより発売の4K UHD・ブルーレイ・DVD 全商品を対象に、応募期間中に購入またはレンタルすると、抽選で合計400名に豪華賞品が当たるキャンペーンが4月4日(火)よりスタートする。ワーナー・ブラザース創立100周年記念日本版スペシャル映像(30秒)ワーナー・ブラザース創立100周年記念日本版スペシャル映像(15秒)ワーナー・ブラザース100周年 公式サイト()■5月31日(水)発売【初回限定生産】ワーナー・ブラザース100周年記念『クリント・イーストウッド 45-Film コレクション』(51枚組/スペシャル・ポスターブック付)49,000円(税込)【収録作品】『荒鷲の要塞』『戦略大作戦』『ダーティハリー』『ダーティハリー2』『アウトロー』『ダーティハリー3』『ガントレット』『ダーティファイター』『※ブロンコ・ビリー』『※ダーティファイター/燃えよ鉄拳』『ファイヤーフォックス』『※センチメンタル・アドベンチャー』『ダーティハリー4』『タイトロープ』『シティヒート』『ペイルライダー』『※ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場』『ダーティハリー5』『※バード』『※ピンク・キャデラック』『ルーキー』『※ホワイトハンター ブラックハート』『許されざる者』『パーフェクト ワールド』『マディソン郡の橋』『目撃』『※真夜中のサバナ』『トゥルー・クライム』『スペース カウボーイ』『ブラッド・ワーク』『ミスティック・リバー』『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』『グラン・トリノ』『インビクタス/負けざる者たち』『ヒア アフター』『J・エドガー』『人生の特等席』『ジャージー・ボーイズ』『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』『15時17分、パリ行き』『運び屋』『リチャード・ジュエル』『クライ・マッチョ』【収録作品】『※イーストウッド アフター・アワーズ』『※クリント・イーストウッド アウト・オブ・シャドー』『※クリント・イーストウッドが語る ワーナー映画の歴史』『※イーストウッド・ファクター』『※イーストウッド・語られざる伝説』※はDVDのみ収録発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント 販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント(C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.■4月4日(火)よりスタートスタジオアイテム蔵出しキャンペーン()※キャンペーン詳細は4月4日より掲載いたします。発表まで今暫くお待ちください。※対象購入・レンタル期間:3月24日~11月30日/ただしご応募は4月4日から可能となるため、購入・レンタル証明用レシートを保管の上4月4日以降にキャンペーンにご応募ください。“Academy Award(R)” and “Oscar(R)” are the registered trademarks and service marks of the Academy of Motion Picture Arts and Sciences.
2023年03月17日8月11日(木・祝)公開の二宮和也主演映画『TANG タング』より、二宮和也×タングのインタビュー特別映像が公開された。本作は、ベルリン国際映画祭で“映画化したい一冊”に選ばれた、イギリスの小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『思い、思われ、ふり、ふられ』の三木孝浩を監督に迎え映画化するもの。嵐の活動休止以降、初の主演映画となる本作で二宮は、妻に捨てられ、人生に迷うダメ男を演じる。ある理由から、自分の夢も、妻・絵美(満島ひかり)との未来も諦めてしまった、ダメ男・春日井健(二宮和也)。ある日、健の家の庭に突然現れたのは、記憶をなくした迷子のロボット、タング。初めは時代遅れの旧式のタングを捨てようとする健だったが、タングが失った記憶には、世界を変えるある秘密が隠されていた。謎の追っ手が迫る中、大人とロボット、ふたりの迷子が大冒険の先に見つけた“人生の宝物”とは。公開された映像は、クリント・イーストウッド監督の名前が書かれたディレクターズチェアに座るタングが二宮にインタビューするというもの。タングにインタビュアーが務まるか心配する二宮に対して、「“主演”だから大丈夫」と返すと、早速「みどころ一言で」と鋭い質問を飛ばすタング。さらに、その返答をスルーし、「タングかわいい」「主演のタングがすごい」と自らを自画自賛するなど、自由奔放なタングに二宮もタジタジな様子。主演は俺だと指摘する二宮に対し、「タング、ニノ、だーいすき」と全力でごまかすタングには、二宮も「ごまかすなよ」と思わずツッコミを入れるのだった。映像は本日からYoutubeにて公開。さらに、30秒のショートバージョンを109シネマズ、T・ジョイ系列の各劇場で7月1日(金)から順次上映される。『TANG タング』8月11日(木・祝)より公開
2022年06月30日クリント・イーストウッド監督作『クライ・マッチョ』のBlu-ray&DVDのセル、レンタルが開始となった。それを記念したトークイベントが4月27日に行われ、水道橋博士と多田野曜平がゲストとして登場した。半世紀以上にわたり第一線で活躍を続ける名優にして、『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度の「アカデミー賞」に輝いたクリント・イーストウッド。監督デビューから50年、40作目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』は、彼が監督・主演を務める新たなマスターピースである。トークイベントでは、イーストウッド作品の大ファンだという水道橋が『クライ・マッチョ』について「公開後すぐに見に行きました。クリント・イーストウッドを参拝しに行っているようなもんです」と熱烈なファンぶりをアピール。本作で監督と主演を務めるイーストウッドについて「監督・主演でいうと、映画史上最高齢ではないですか。完全に前人未踏のところをやってますので、クリント・イーストウッドの顔を拝めるだけでもありがたいという気持ちですね」と称えた。そんなイーストウッドが演じる元ロデオスターに加えて物語の中心となるのは、少年とその相棒の鶏。「動物と一緒に旅をするというのは、(チンパンジーが登場した)『ダーティファイター』のような感じだと思います。動物と子供に優しい、クリント・イーストウッド節がここでも炸裂しています」、「ロデオのチャンピオンだったという設定も、『ブロンコ・ビリー』と重なる気がしますね」と過去作品を振り返りながら、本作との共通点を挙げた。イーストウッドの印象について多田野は「個人的な感想を言えば、モテますよね(笑)。確かにかっこいいけどね。すごいです。まだまだ現役です」とコメント。また水道橋は本作が少年とのロードムービーであることから、イーストウッドが運転する場面が多く描かれていることについて触れ、「免許を返上していないことも驚きですよね。91歳で運転してるってどういうこと?」「(映画設定では年齢不詳だが)原作では39歳みたいです」と指摘。それに対し多田野は終始、驚きのリアクションをし、驚きを隠せない様子だった。加えて水道橋は「最初40年前に本作を映画化するという話があったときは、まだ自分には若すぎると断ったらしいです。一時この映画は、(アーノルド・)シュワルツェネッガーがやるはずだったそうですよ」と意外な裏話も披露した。『運び屋』より全編でのイーストウッドの吹き替えを担当している多田野。これまでイーストウッドの吹き替えをしていた山田康雄の代役として、追加収録パートを担当していたが今や全編を務めるようになった。「恐れ多いですよね。断る勇気もない。山田さんならどうやるのかなと想像して、徹底的に近づけるようにしています」と山田へのリスペクトの気持ちを込めて仕事に向き合っているという。かつての追加収録と全編収録の苦労の違いを聞かれると「部分的にやるのも全部やるのも苦労は同じかな。ただ追加収録の際はイーストウッドが40代である『ダーティハリー』の頃。(今のイーストウッドの年齢での吹き替えは)山田さんがまだ踏み入っていないところなんですよ」、「山田さんが吹き替えた、イーストウッドのヨレヨレのシーンを徹底的に参考にして想像しながらやっていますね」と過去作品を参考にして吹き替えに活かしていると語った。実際に吹替版を観た水道橋は「全然気が付かないです。日本人のイメージのクリント・イーストウッドの声っていうのを絶対に変えてはいけないと思われているんだなと感じました」と感想を述べた。最後に本作の見どころについて聞かれると、水道橋は「この人は何の映画を撮ったのか。どういう作品に出演したのか。そういうところを意識して欲しいと思います。本作は集大成なんです。イーストウッドの過去作品で、こんなシーンもあったなと脳裏をよぎりながら、思い出しながら老境を見る。だから共感できる作品なんだと思います」と熱弁。多田野は「イーストウッド節というか、それをヒントに作られた山田さん節というか、相手が子供だろうが動物だろうがウィットに富んだ会話を感じてもらいたいです」と作品をPRし、イベントを締めくくった。『クライ・マッチョ』Blu-ray&DVD発売中、デジタル配信中
2022年05月11日ドキュメンタリー映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』が、2022年4月9日(土)より、全国順次ロードショー。ヒルマ・アフ・クリントとは?モンドリアンやカンディンスキーより先に抽象的絵画を描いていた画家がスウェーデンにいた。それは女性画家ヒルマ・アフ・クリント(1862~1944)だ。王立美術院で学び、正統な美術教育を受け、伝統的な絵画でも成功を収める。1906年より抽象画を描き始めるが、死後20年はその作品を公表しないよう遺書を残し、世を去り、長らく無名だった。忘れ去られていた。長い年月を経て、近年急速に注目を集めるヒルマ。ニューヨークのグッゲンハイム美術館での回顧展(2019)は約60万人を集め、同館史上最高の動員を記録した。知られざるヒルマ・アフ・クリント『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』は、ヒルマの人生をたどるドキュメンタリー映画だ。伝統的な絵画で成功したにも関わらず、彼女を拒んだ美術の世界。信念を持ち、誰も描けない絵を描くがゆえに恐怖でもあった。妹の死、宗教・神秘主義への傾倒。同じ思想を持つ4人の女性芸術家と結成した「5人」の活動、ルドルフ・シュタイナーとの出会いなどを紹介する。なぜ彼女は死後20年作品を公表しなかったのか?作品詳細映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』英題:Beyond the Visible – Hilma af Klint監督:ハリナ・ディルシュカ出演:イーリス・ミュラー=ヴェスターマン、ユリア・フォス、ジョシュア・マケルヘニー、ヨハン・アフ・クリント、エルンスト・ペーター・フィッシャー、アンナ・マリア・ベルニッツ配給:トレノバ
2022年04月09日抽象的絵画の先駆者でありながら、長らくその存在を知られていなかったスウェーデンの女性画家ヒルマ・アフ・クリント(1862~1944)のドキュメンタリー映画『見えるもの、その先にヒルマ・アフ・クリントの世界』の公開日が4月9日(土)に決定、予告編が解禁となった。2019年、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催されたヒルマ・アフ・クリントの回顧展は同館史上最高の動員を記録、スウェーデンのラッセ・ハルストレム監督が最新作『Hilma』(原題)で彼女の生涯を描くなど、いまや欧米で大きな注目を集める存在となっている。自身の死後20年は作品を公表しないよう言い残し世を去り、その驚異的な先進性や創造性にも関わらず、死後20年を経た後も長らく美術史から拒絶されていたヒルマ。本作は、謎に包まれたその生涯、そして彼女を拒んだ美術史の裏側にも迫る。そんな本作から、神秘性と現代性を併せ持つヒルマのカラフルな作品群と、彼女と美術史の関係にフォーカスした予告編が解禁。「美術史は書き換えられるのか」という挑発的な言葉を投げかける映像となっている。『見えるもの、その先にヒルマ・アフ・クリントの世界』は4月9日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年02月28日クリント・イーストウッドが監督・主演・製作を務める、監督デビュー50周年記念作品『クライ・マッチョ』が現在公開中。この度、監督に密着したスペシャルメイキング映像が到着した。名優にして、『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度のアカデミー賞に輝くイーストウッド監督40作目となる本作は、落ちぶれた元ロデオスターと少年の旅を通して“人生とは何か”を描く。喜びや悲しみを背負い、なお人生を歩み続ける、生きる上で必要な強さとは何かを温かく、時にユーモラスに、時に切なく語りかける。コロナ禍の中、ニューメキシコで撮影が敢行された本作。映像は、ロケ地に用意された「CLINT EASTWOOD DIRECTOR」と刻印されたディレクターズ・チェアからスタート。「ラフォがあっちへ歩いていくからこっちから撮れるよ」と手をかざした監督に、「素晴らしい絵が撮れそうだ」とスタッフ。カウボーイハットでカメラモニターを見つめるイーストウッド監督、馬に優しく触れる場面や、マグカップを手にした主人公マイクを演じている撮影シーンが続く。そして、ニューメキシコの大自然をロングショットで撮影しようとする監督が、スタッフと共にアングルを確認する姿でメイキング映像は終了する。『クライ・マッチョ』SPメイキング映像これまで、最新作が全米公開を迎えると、その直後に次に控える新たなプロジェクトが発表されてきたイーストウッド監督。しかし今回は、新作の発表はなく、本人が取材に応じたのもアメリカの限られた数媒体だけで、プロモーションにも一切顔を出していない。イーストウッド監督を心の師と仰ぐ李相日監督は「『ミリオンダラー・ベイビー』の”その後”を観ているような感慨が湧く。全てを失い失踪した男が、この作品では背中を曲げ愛する人とゆったりと踊る。温もりこそ、人生の終着点なのかもしれない」と語る。またファンからも「クリント・イーストウッドはいつも大切なことを教えてくれる」「これまで撮り続けてきたイーストウッドだからこその回顧的目線と哀愁に浸った」「これで終わりでは無い!まだまだやる!という気概があった」など熱いメッセージが発信され続けている。『クライ・マッチョ』は新宿ピカデリーほかにて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:クライ・マッチョ 2022年1月14日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年01月22日1月14日より日本で公開され、大ヒット中のクリント・イーストウッド監督・主演・製作の映画『クライ・マッチョ』から、撮影中のイーストウッド監督の様子を捉えたメイキング映像が公開された。半世紀以上に渡り一線で活躍を続ける名優にして、映画『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度の「アカデミー賞」に輝くクリント・イーストウッド。監督デビューから50年・40作目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』は彼が監督・主演を兼任する新たなマスターピースである。落ちぶれた元カウボーイ・マイクと少年・ラフォの旅を通して語られる「人生」とは。本作は、喜びや悲しみを背負い、なお人生を歩み続ける、生きる上で必要な「強さ」とは何かを温かく、時にユーモラスに時に切なく語りかける。今回、公開された映像は、ロケ地に用意された「CLINT EASTWOOD DIRECTOR」と刻印されたディレクターズ・チェアから始まる。イーストウッドが今こそ撮るべき映画だと確信した『クライ・マッチョ』は、コロナ禍の中ニューメキシコで撮影が敢行された。「ラフォがあっちへ歩いていくからこっちから撮れるよ」と手をかざしたイーストウッドに「素晴らしい絵が撮れそうだ」とスタッフが応じる。カウボーイハットでカメラモニターを見つめる彼の傍らのスタッフはマスクを着用している。さらに馬に優しく触れる場面やマグカップを手にした主人公マイクを演じている撮影シーンが続く。そして、ニューメキシコの大自然をロングショットで撮影しようとするイーストウッドが撮影スタッフとアングルを確認する姿が映し出される。そのまなざしが見つめる先には何があるのか。これまで最新作が全米公開を迎えると、その直後に次に控える新たなプロジェクトが発表されてきたイーストウッドだが、今回は新作の発表はなく、本人が取材に応じたのもアメリカの限られた数媒体だけのみ、プロモーションにも一切顔を出していない。そんな中で、今回の映像は、撮影中の彼の様子がわかる貴重なものとなっている。『クライ・マッチョ』公開中
2022年01月22日1月14日(金)より日本で公開され、大ヒット中のクリント・イーストウッド監督・主演・製作の映画『クライ・マッチョ』。この度、本作よりイーストウッドが演じるマイクがと少年ラフォが出会う新たな本編映像が公開された。半世紀以上に渡り一線で活躍を続ける名優にして、映画『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度の「アカデミー賞」に輝くクリント・イーストウッド。監督デビューから50年・40作目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』は彼が監督・主演を兼任する新たなマスターピースである。落ちぶれた元カウボーイ・マイクと少年・ラフォの旅を通して語られる「人生」とは。喜びや悲しみを背負い、なお人生を歩み続ける、生きる上で必要な「強さ」とは何かを温かく、時にユーモラスに時に切なく語りかける。40年前から検討されていた原作に満を持して向き合った本作は、まさにイーストウッドの集大成にして新境地と言えるだろう。今回公開された本編映像は、マイクが探していた少年・ラフォを見つけ出す、初めての出会いを果たした場面。恩人の息子を探して彼らの家を訪れたマイクは、母親から息子はここではなくストリートで生きていると告げられる。マイクは警察にガサ入れされたメキシコの闘鶏場に足を踏み入れる。「出てきたまえ。俺は家族の友人だ」と呼びかけるも場内からは何の反応もない。誰も居ないと思った矢先、闘鶏用のニワトリが物陰から飛び出してくる。しかめっ面でニワトリを捕まえたマイクは「悪いチキン、暴れるな」と瞬く間に手懐ける。マイクは「よし。くそガキ出てこい。5まで数え、チキンの首を折る。いいな?」と手荒なやり方でラフォを挑発し、カウントを始めると「雄鶏を返せ!」と怒りをみなぎらせたラフォが姿を現す。「話が先だ。ラフォ」と呼びかけるマイクに、少年は「名前知ってるの?なぜここが?」と複雑な表情を浮かべる。「お母さんから居場所を聞いたからだ」というマイクの返答に、ラフォは「俺を買ったのかよ」と言い捨てる。男遊びが盛んな母の元、劣悪な環境で育ったラフォは、闘鶏の“マッチョ”とストリートで生きてきた。誰も信用できないと心に決めた彼は、突然現れたマイクに敵対心をむき出しにする。一方のマイクも、恩義がある元雇い主の依頼だから受けた仕事だが、ひねくれた若造になめられる筋合いはない。まさに“最悪”の出会いの後、マイクが運転するピックアップトラックでアメリカ国境を目指す旅を始める。勇気、希望、友情、そして愛…。ここまで数々の人生を描いてきたイーストウッドが描く真の”強さ”とは。旅を続ける映画人・イーストウッドが『クライ・マッチョ』に込めた想いを、映画館の大スクリーンで受けとめてほしい。『クライ・マッチョ』公開中
2022年01月19日クリント・イーストウッド監督・主演・製作の映画『クライ・マッチョ』が1月14日(金)より日本公開される。この度、本作より新たな本編映像が解禁された。半世紀以上に渡り一線で活躍を続ける名優にして、映画『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度の「アカデミー賞」に輝くクリント・イーストウッド。監督デビューから50年・40作目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』は彼が監督・主演を兼任する新たなマスターピースである。落ちぶれた元カウボーイ・マイクと少年・ラフォの旅を通して語られる「人生」とは。喜びや悲しみを背負い、なお人生を歩み続ける、生きる上で必要な「強さ」とは何かを温かく、時にユーモラスに時に切なく語りかける。40年前から検討されていた原作に満を持して向き合った本作は、まさにイーストウッドの集大成にして新境地と言えるだろう。今回解禁された本編映像は、旅の途中で立ち寄ったダイナーでのワンシーン。息子の行方を追う母親が放った追っ手に捕らえられたラフォを助けるために、マイクが相手に立ち向かう瞬間がとらえられている。共に旅をするふたりだが、親の愛を知らないラフォは警戒心が強く、決して心を開こうとしない。しかし、「もはや強くない」と自分の弱さを隠そうとしないマイクを信頼し、尊敬の念を抱き始めていた。一足先に外に出たラフォに続いて店を出たマイクの目には、母が放った追っ手に羽交い締めにされた少年の姿が。身動きが取れず「助けて!マイク!」と叫び必死に手を伸ばすラフォ。もはやマッチョではないと感じるマイクは、それでも前に進む。ひるむことなく近づいたマイクは、悠然と「何のマネだ?」と睨みを利かせる。「うせろジジイ!お前の子じゃない。手出しするな。お前に関係ない」と暴言を吐く男に、ラフォの相棒“マッチョ”(ニワトリ)が飛び掛かる。その一瞬の隙を突いてマイクは“拳”を振り上げる。もはや強くないことを認めるマイクと親の愛を知らないラフォは、アメリカ国境への旅を通して固い絆で結ばれていく。その先にはふたりの人生を大きく変える岐路が待ち受けていた。いよいよ公開となる本作への期待がさらに高まる内容と言えるだろう。この映像をチェックして、ぜひ劇場に足を運んでほしい。『クライ・マッチョ』1月14日(金)日本公開
2022年01月14日アプリ版「ぴあ」の表紙をデザインしている及川先生のイラストレーション制作過程を「making of」として公開いたします。今月は1月14日より映画『クライ・マッチョ』が公開されるクリント・イーストウッドさんです。公開作品『クライ・マッチョ』2022年1月14日全国公開監督・主演・製作:クリント・イーストウッド原作:N・リチャード・ナッシュ「CRY MACHO」出演:クリント・イーストウッド / エドゥアルド・ミネット / ナタリア・トラヴェン / ドワイト・ヨアカム / フェルナンダ・ウレホラ公式HP 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年01月05日クリント・イーストウッドが監督・主演・製作を務めた感動のドラマ『クライ・マッチョ』より、ロマンチックな展開を予感させる本編映像がシネマカフェに到着した。今回解禁された本編映像は、寄り道した町で出会った女性マルタの優しさが伝わる心温まるシーン。旅先で大雨に遭遇したマイクとラフォは、人気のない礼拝堂で一晩過ごすことになる。翌朝マルタはふたりの様子を伺い、言葉が通じるラフォと親しげに会話。起きがけの挨拶をしたマイクがコーヒーを受け取ると、彼女はラフォにアイコンタクトで「マルタが家の後ろのコテージを使っていいって」と呼びかけさせる。「いかんよ。彼女には面倒をかけすぎている」と応じるマイクに、「もう決めたって。掃除も済ませたと。それに礼拝堂で寝るのはいけないって」とマルタの言葉を伝えるラフォ。それを聞いたマイクは、ふたりの居候を大歓迎するかのように微笑みを浮かべるマルタに「分かったよ。どうせ言い負かされる」と降伏。厚意に甘えることにするのだった。イーストウッドが主演と監督を務め、メリル・ストリープを共演に迎えた『マディソン郡の橋』では、家庭や土地に縛られた女性が生涯に一度の恋をする美しい4日間がとらえられていたが、『クライ・マッチョ』でヒロインとなるマルタを演じたナタリア・トラヴェンは、「マルタはこのへんぴな土地で、4人の孫を抱えて働きづめの人生を送ってきた」と、忙しさの中に孤独を抱える自立した女性だと説明。そして「感動をおぼえる瞬間が何度もあった。心温まるストーリーが展開する。それぞれの過去、冒険、絆、そして淡いロマンスが描かれる」と、イーストウッドが描くロマンチックな描写に魅せられたと語っている。マイクとマルタにはどんなロマンスが待ち受けるのか、ぜひ劇場で確認して欲しい。『クライ・マッチョ』は1月14日(金)新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クライ・マッチョ 2022年1月14日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年01月05日クリント・イーストウッド監督デビューから50年・40作目の節目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』より、本編映像が緊急解禁された。イーストウッド演じる落ちぶれた元ロデオマン・マイクと、家族の愛を知らない少年ラフォとの旅を通して人生の意味、本当の強さとは何かを描いていく本作。先月、第34回東京国際映画祭(TIFF)のオープニング作品として上映されたが、その際の来場者アンケートの集計がまとまり、観客の満足度が驚異の100%を記録したことがわかった。いち早く鑑賞した観客からは、「とにかく心に沁み渡り、じーんと心が温まる」、「切なくも温かく、ユーモアも忘れずに、私たちに優しく力強いメッセージを届けてくれた最高の作品」、「血の繋がりはなくても、年の差があっても、信じられる人との出会いは宝物だと感じられた」と感動の声が続出している。また、「ラフォに向けられるマイクの力強く優しい眼差しは、まるでイーストウッドに今の私たちを心配しながら見つめられているかのように感じました」、「グラン・トリノとの車の使い方の対比に痺れました。あなたは不死身です」と、退役軍人と移民の少年の交流を描いた2008年の傑作『グラン・トリノ』を引き合いに出す声も多かった。今回、TIFF来場者アンケート「驚異の満足度 100%」を受け、本編映像が解禁された。アメリカ国境への旅の途中、マイクとラフォは寄り道した町で牧場を手伝うことにする。解禁された本編映像は、馬に乗ったことがないラフォにマイクが乗り方を優しく教える場面だ。馬具をつけるのに苦戦するラフォに「ちょっと待て」と声をかけると、慣れた手つきで頭絡を装着する。「今のはとても簡単だ」というマイクに、「今のが簡単なの?」とラフォは素直に驚く。再び馬具の装着に挑戦するが、腹帯を締めた拍子に馬が暴れだしてしまう。大きく前足を上げていななく馬に慌てる姿に「落ち着け」とマイクが声をかけ、優しく頭を撫でて馬を落ち着かせる。「どうやったの?」と、“尊敬と憧れ”のまなざしを向けるラフォに、マイクは「一緒にやった。お前と二人で」と微笑みながら応じる。まるで『グラン・トリノ』を彷彿とさせるような、孤独な男と少年の交流の様子をとらえた本編シーンとなっている。『グラン・トリノ』のウォルトとタオから、『クライ・マッチョ』のマイクとラフォへ…。イーストウッド集大成にして新境地となる新たなマスターピースである本作への期待がますます高まる。『クライ・マッチョ』は、2022年1月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クライ・マッチョ 2022年1月14日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2021年12月25日クリント・イーストウッドの監督デビュー50周年を飾る話題作『クライ・マッチョ』の公開を記念し、12月24日に東京・新宿ピカデリーで代表作『許されざる者』のデジタル上映が行われた。上映を前に、同作の日本版リメイクで監督を務めた李相日(『悪人』『怒り』)と、遊女・なつめ役で出演した忽那汐里が登壇し、それぞれの視点からイーストウッド作品の魅力を語った。李監督は「(クリスマス)イブに見るには、ハードな映画ですけど」と観客に感謝し、「黒澤明と今村昌平、そしてイーストウッドは勝手に心の師匠だと思っている」と改めてリスペクトの念。魅力を問われると「うーん、何でしょうね」と思案に暮れ、「ハッキリ言えるのは、今後こういう監督が出てくるのかなということ。監督としてだけじゃなく、主演をしながら、こういう映画を撮り続けている。たった一言で表すなら、人間の良心って何なのかをずっと見つけている」と分析した。第65回米アカデミー作品賞、監督賞ほか4部門を受賞した傑作西部劇を、イーストウッドによって唯一許諾され、日本版『許されざる者』(2013年公開)としてリメイク。オリジナル版の魅力については「答えはないけど、紛れもない真実が映っている。小難しくなく、勧善懲悪でもないが、ハッキリとはつかみ切れない、いろんな答えがある」と語り、「もともと北海道の開拓時代で何か撮りたいという発想があり、結果的にたどり着いたのが『許されざる者』だった」と振り返った。現在、ハリウッドでも活躍する忽那は「すべての人に平等な、温かい現場だとよく聞きます。やはりすごいレジェンド」と現地のイーストウッド評を披露。出演した『許されざる者』では、顔を刀で切りつけられる壮絶なシーンがあり、「今までの出演映画で一番記憶が鮮明に残っている。昨日のように思い出される」と明かし、「李さんの現場ならではの、贅沢に時間をかけた撮影で、プレッシャーを感じていました」と回想した。また、オーディション時の思い出にも触れ、「まったく私の顔を見ていなくて、手応えがなかった」(忽那)、「皆さんに、ある女性像について聞いたら、忽那さんが『母性の強さが女性を美しくする』と答えてドキッとした。(顔を見ないのは)皆さんのものすごい眼力に耐えられなくて(笑)」(李監督)と語り合っていた。1975年に発刊されたN・リチャード・ナッシュの小説を映画化した『クライ・マッチョ』は、イーストウッドにとって40本目の監督作で、主演・製作も務めたヒューマンドラマ。落ちぶれた元ロデオスターの男(イーストウッド)が、親の愛を知らない少年とともにメキシコからアメリカ国境を目指す旅路を通して、「本当の強さ」の新たな価値観に目覚めていく。イベントの司会を映画評論家の森直人が務めた。取材・文・写真=内田涼『クライ・マッチョ』2022年1月14日(金)日本公開
2021年12月25日実業家でホストのROLANDが15日、東京・港区で実施された「『クライ・マッチョ』公開記念クリント・イーストウッド監督デビュー50周年祝賀パーティー」にタレントのヒロミとともに出席。ヒロミの影響でキャンプへの関心が芽生えたと明かした。八王子会で師弟関係にあるヒロミとROLAND。ROLANDは「地元の大先輩と一緒で緊張しています」と言いつつ、DIYやアウトドアの分野で活躍するヒロミに影響されて「キャンプにハマっている。車中泊、人生で一回もやったことがない。最近車も買ったのでチャレンジしたい」と話した。また、本作にちなんで“マッチョな著名人”を問われると、ヒロミは「遊び、という意味では岩城滉一さん。未だにマッチョですけどね。遊びに対しての取り組み方が子供のよう。それには影響されていますし、本当に憧れていますね。ただし多少今でも気をつけています。一線踏み超えると大変だなぁとはちゃんと思っています(笑)」と回答。一方、ROLANDは「(サッカー選手の)ロナウジーニョ」と答え、「実際に会った。めちゃくちゃ憧れの選手だった。負けず嫌いなんで本気でボールをとりに行ったんですよ。そしたら、軽くアウトサイドで股を抜かれた。試合終わったあとに『お前、サッカー楽しんでるか? そんなつまんなさそうな顔をしてサッカーするなよ』と言ってくれた。そのときに器の大きさを感じた」と述懐。斜め上の発言で会場の笑いを誘った。ROLANDはさらに、今後チャレンジしたいことを問われて「アイデンティティーがホスト。コロナ禍で閉店したという悔しい事態があったけど、まだ(店の)家賃も払っている。来年こそはホストクラブを再開して、日本一のホストになれたと自負しているので、次は日本一の店をつくりたい」とホスト業再開に意欲を示した。イベントでは、傘廻し芸や祝辞、鏡割り、三本締めなど日本式の催しが実施された。イーストウッドが監督・主演・製作の三役を務めた『クライ・マッチョ』(2022年1月14日公開)は、監督デビューから50年・40作目となるアニバーサリー作品。落ちぶれた元カウボーイと少年の旅を通して、喜びや悲しみを背負いながらもなお人生を歩み続ける、生きる上で必要な強さを温かく、時にユーモラスに映し出す。
2021年12月15日クリント・イーストウッド監督・主演・製作の映画『クライ・マッチョ』が2022年1月14日(金)より日本公開される。この度、監督のデビュー50周年に際して、著名人からの祝福のメッセージと新たなスポット映像が解禁された。半世紀以上に渡り一線で活躍を続ける名優にして、映画『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度の「アカデミー賞」に輝くクリント・イーストウッド。監督デビューから50年・40作目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』は彼が監督・主演を兼任する新たなマスターピースである。落ちぶれた元カウボーイと少年の旅を通して語られる「人生」とは。喜びや悲しみを背負い、なお人生を歩み続ける、生きる上で必要な「強さ」とは何かを温かく、時にユーモラスに時に切なく語りかける。40年前から検討されていた原作に満を持して向き合った本作は、まさにイーストウッドの集大成にして新境地と言えるだろう。1971年の『恐怖のメロディ』での監督デビューから50年、91歳にしてなお現役を続ける彼に各界著名人から長年の偉業、功績を讃えるコメントが続々到着している。監督デビュー50周年を祝福するコメントを寄せたのは『硫黄島からの手紙』(2006年)に出演した渡辺謙を始めとする、イーストウッドにゆかりのある著名人たち。同じく『硫黄島からの手紙』のキャストからは中村獅童、伊原剛志もコメントを寄せた。さらに日本版『許されざる者』からは李相日監督、佐藤浩市、忽那汐里。意外なところからは漫画家の荒木飛呂彦らもコメント。またハリウッドからは共に映画界を牽引する映画人としてマーティン・スコセッシ、ジョージ・ルーカスの名も。そして『クライ・マッチョ』のスポット映像も3種が解禁。それぞれイーストウッド演じるマイクの「俺はまだ変わろうと思う」という印象的なセリフをフィーチャーした「希望編」、マイクと少年ラフォの出会いと旅路が濃縮された「ストーリー編」、イーストウッドを讃えるコメントの数々とエモーショナルな映像が胸を打つ「コメント編」となっている。ナレーションは、故・山田康雄からイーストウッドの吹替を受け継ぎ、自身もイーストウッド好きを公言している多田野曜平が担当した。なお現在SNSでは、50周年にわたる功績への感謝と『クライ・マッチョ』の公開を記念し、ハッシュタグ「#ありがとうイーストウッド」をつけて投稿すると特注ディレクターズ・チェアなどが当たる豪華キャンペーンを実施中。心に残る名作の数々を見て、ぜひこの機会にイーストウッド監督への感謝のメッセージを送ってはいかがだろうか。寄せられた著名人からのコメントは以下の通り。<渡辺謙(俳優)>クリント、新作の公開おめでとうございます。彼の映画作りは、いくつになっても無理せず、スタッフを信じて1日ずつカットを積み上げていくんです。多分、呼吸するのと同じくらい自然なんです。だから俳優達も自然に、その呼吸に合わせているだけで、役が息づいて来るのです。本当にクリントとの時間は刺激的で楽しかったなぁ、、。<佐藤浩市(俳優)>ハリウッドからイタリアに渡り、レオーネやモリコーネらと新しい西部劇を構築してハリウッドに凱旋、その遍歴経験があるからこそ世界中で彼の作品は愛される。創作を糧に現役91才!監督50周年!僕は荒野のストレンジャーのテイストが大好きだ!<伊原剛志(俳優)>親愛なる監督!50周年おめでとう御座います。私が58歳なので50年という月日の重さを非常に感じます。「硫黄島からの手紙」でご一緒した際、ランチの時にエキストラが並んでる列に混じって一緒に並んでた姿を見て、何て偉ぶらない自然な方なんだと思い感動しました。撮影中、殆ど座らずに没頭して臨んでる姿、私達の意見をちゃんと受け止めてくれる姿、今でも撮影する時には、いつも自分の中に監督だったらどうだろう?と考えて臨んでる自分がいます。あなたと仕事出来た事は私の宝です。あなたは私の目標です。又、ご一緒出来る日まで。<中村獅童(歌舞伎俳優)>『硫黄島からの手紙』で長年の憧れであるクリントイーストウッド監督とご一緒させて頂きました。緊張していた私に対しいつも同じ目線で会話をしてくださり、いつの間にか大スターということを忘れてしまうほど優しく接してくださいました。私にとって一生の思い出です。<梯久美子(ノンフィクション作家)>国を越えた戦死者への敬意と、歴史への誠実さ。『硫黄島からの手紙』を、私たちは忘れない。<忽那汐里(俳優)>クリントイーストウッド監督、50周年おめでとうございます。私の生まれ年に公開された『許されざる者』のリメイクに携わる時、大きな責任感と誇りを感じながら撮影しました。今でもこの作品は私のターニングポイントとなった特別な思い入れのある作品です。これからも大先輩の作品からたくさん学んでゆきます。<李相日(映画監督)>たとえ愚かな人間、シビアな物語を描いていても、その眼差しは暖かく人間に対する肯定感に揺らぎはない。イーストウッドがいたから、僕は映画を創ってこられた。<荒木飛呂彦(漫画家)>イーストウッド監督作品は50周年。いつ観ても、どれを観ても、ずーーっと面白い。その流れにある新作『クライ・マッチョ』公開は本当に嬉しい出来事!誇り高い気持ちにさえなる。周りを『グラン・トリノ』のスタッフが固めているなら、もっと尚更だ。<LiLiCo(映画コメンテーター)>お会いすると作品を熱く語るイーストウッドにいつも魅了されます。スタッフに注意されるほど 私とお話ししたがっていたのはもはや一生の自慢話。一緒に食べたチョコレートケーキ美味しかったね。<スティーヴン・スピルバーグ(映画監督)>クリントはアメリカを象徴する監督だ。彼の心には、物語を伝える情熱が溢れている。<マーティン・スコセッシ(映画監督)>往年のハリウッドスタイルにつながる最後の存在は、イーストウッドだ。<ジョージ・ルーカス(映画監督)>クリントの作品にはハリウッドの歴史が詰まっている。『クライ・マッチョ』2022年1月14日(金)日本公開
2021年12月10日半世紀以上に渡り一線で活躍を続ける名優にして、『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度のアカデミー賞(R)に輝くクリント・イーストウッド。そんな彼の最新作『クライ・マッチョ』が2022年1月14日(金)に公開となる。この度、勤労感謝の日を記念し、50年にわたり世に名作を送りだし続けたイーストウッドへの感謝をこめて、歴代のアカデミー俳優たちがイーストウッドの撮影現場を明かすコメントが発表された。監督デビュー50周年記念作品『クライ・マッチョ』の公開を控えるイーストウッドは、『恐怖のメロディ』(1971)以来、50年間で40作品もの名作を生んできた。驚異的なペースで監督を続けてきた秘訣のひとつに挙げられるのが、直感的で自然体のスピーディな撮影術。イーストウッド作品に出演した歴代キャストの証言から、そのスマートな演出術の秘密に迫る。『アメリカン・スナイパー』や『運び屋』で2度イーストウッド組に参加しているブラッドリー・クーパーは、「僕は、クリントのテンポの速い撮影スタイル、効率のいい時間の使い方がものすごく好きだ」と撮影現場を振り返る。アカデミー賞(R)作品賞・監督賞に輝いた『許されざる者』、『ミリオンダラー・ベイビー』、そして『インビクタス/負けざる者たち』に出演、イーストウッドの演出を熟知するモーガン・フリーマンも、「クリントの撮影はとても速い。1テイク撮ったら、すぐ次に進む。すごくいいよ。それに、彼がいつも平静でいることもありがたい。それは彼の精神力と自制心の表れだ」と賞賛。また『インビクタス/負けざる者たち』で初出演、続く『ヒア アフター』で主演を務めたマット・デイモンは、「彼は、ストーリーを語るにはどうすればいいかを正確に把握している。俳優として完全に身を任せられるので、とても安心して演じることができる。彼との仕事はほんとうにすばらしい体験だった」と、俳優出身ならではの監督に信頼を寄せる。さらに「スタッフのさまざまな仕事についてよく知っていて、誰もがよりやりやすくなるように気を配る。その結果、それぞれが最高の仕事ができる気分になれる。しかも、とても楽しい雰囲気でね」と、スタッフへの気配りも忘れない監督だと讃えた。最新作『クライ・マッチョ』でイーストウッドのイーストウッド演じるマイクと共に旅をする少年ラフォに大抜擢された、メキシコ出身のエドゥアルド・ミネットも「ハッピーな現場だったよ。いつも笑いがあふれているんだ。クリントはしょっちゅう冗談を飛ばして、僕をリラックスさせてくれたよ」と、14歳でいきなり巨匠との現場となったが、和やかな雰囲気の中で若き相棒をのびのびと演じられたと語っている。「彼の演出方法は見事なまでに簡潔なんだ」と語るのは、『J・エドガー』主演のレオナルド・ディカプリオ。「クリントの映画作りに非の打ちどころがないのは、彼が自分自身の直感と本能を信じているからだよ。彼のビジョンはひとつで、俳優としてはとてもやりやすかった。彼はまさにボクシングのセコンドみたいな感じ。リングに上がると、すぐそばで見守り、支えてくれている感じなんだ」と、独自の演出術で俳優を導く名監督だと断言している。現在、イーストウッドの長年にわたる功績に感謝を込めて、ハッシュタグ「#ありがとうイーストウッド」をつけてメッセージを贈ると特注ディレクターズ・チェアなどが当たる豪華キャンペーンを実施中。ぜひこの機会に、アカデミー俳優たちとタッグを組んだ名作の数々を見返してみるのもお勧めだ。<クリント・イーストウッド監督50周年記念 #ありがとうイーストウッド>キャンペーン詳細: 『クライ・マッチョ』2022年1月14日(金)より公開
2021年11月23日クリント・イーストウッド監督・主演・製作の映画『クライ・マッチョ』が2022年1月14日(金)より日本公開される。この度、本作の場面写真7点が一挙解禁となった半世紀以上に渡り一線で活躍を続ける名優にして、映画『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度の「アカデミー賞」に輝くクリント・イーストウッド。監督デビューから50年・40作目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』は彼が監督・主演を兼任する新たなマスターピースである。落ちぶれた元カウボーイと少年の旅を通して語られる「人生」とは。喜びや悲しみを背負い、なお人生を歩み続ける、生きる上で必要な「強さ」とは何かを温かく、時にユーモラスに時に切なく語りかける。40年前から検討されていた原作に満を持して向き合った本作は、まさにイーストウッドの集大成にして新境地と言えるだろう。解禁された場面写真では、元雇い主からの誘拐の依頼や、親の愛を知らないラフォが警戒心をむき出しにする様子、壮大な大自然メキシコの旅、寄り道した町で出会う強さと優しさを備えたマルタとの様子が写し出されている。『クライ・マッチョ』2022年1月14日(金)日本公開
2021年11月19日クリント・イーストウッド監督デビュー50周年記念作品『クライ・マッチョ』より、場面写真7点が解禁となった。本作は、アカデミー賞5部門受賞に輝いた『許されざる者』、同4部門受賞の『ミリオンダラー・ベイビー』、人間の誇りと生き様を描いた『グラン・トリノ』、社会現象化して全世界で大ヒットした『アメリカン・スナイパー』など、映画監督として孤高の歩みを続けるクリント・イーストウッドの監督最新作。主演も務めたイーストウッドが演じるのは、かつてロデオ界のスターだったマイク・マイロ。元雇い主から、別れた妻に引き取られている息子ラフォを連れ戻して欲しいと依頼され、メキシコから米国境へ向け少年とともに旅することになる。メキシコ警察や追っ手が迫る中、人生の岐路に立たされた2人の運命は…?解禁された場面写真では、元雇い主からの誘拐の依頼や、親の愛を知らないラフォが警戒心をむき出しにする様子、壮大な大自然メキシコの旅、寄り道した町で出会う強さと優しさを備えたマルタとの様子が写し出されている。出会うはずのなかった少年と落ちぶれた元カウボーイの旅。勇気、希望、友情、そして愛…これまで数々の人生を描いてきたイーストウッドが本作で描く真の「強さ」とは?監督デビュー50年を迎えた集大成にふさわしい感動作となっている。『クライ・マッチョ』は、2022年1月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クライ・マッチョ 2022年1月14日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2021年11月19日監督・主演・製作クリント・イーストウッド最新作『クライ・マッチョ』の公開を記念し、イーストウッド監督による不朽の名作3作品がファン必見のドキュメンタリーとともに期間限定上映されることが決定。併せて出演俳優たちによる特別映像も解禁となった。クリント・イーストウッド初監督作品『恐怖のメロディ』がアメリカ公開されたのは1971年11月12日。監督デビューから50年を迎えた本日、イーストウッドのアニバーサリーを祝う特別企画が発表された。監督デビュー50周年作品『クライ・マッチョ』の公開を記念して、12月24日(金)~2022年1月13日(木)の3週間にわたり、イーストウッドが手掛けた名作の再上映が決定。併せて公開記念ポスターと特別映像が解禁となった。映像には、『許されざる者』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したジーン・ハックマンをはじめ、モーガン・フリーマン、メリル・ストリープ、ケヴィン・コスナーら、名作を共に生み出してきた俳優たちが登場し、「彼は生まれながらにして映画監督なんだ」「本当にすばらしいアーティストよ」「彼が作品の中で描くことに僕たちは敬意を払い観たいと思うんだ」と賛辞の言葉を寄せている。特別上映には、イーストウッド初のアカデミー賞受賞作品となった『許されざる者』、頑固な退役軍人と移民少年との心の交流を描く感動のヒューマンドラマ『グラン・トリノ』、社会現象を巻き起こして全世界で大ヒットした『アメリカン・スナイパー』の3作品がラインアップ。『許されざる者』と『グラン・トリノ』は今回が初のデジタル上映となる。さらに、各作品の上映前には、イーストウッドの長年の功績を辿るドキュメンタリーから、各作品それぞれの舞台裏をとらえたエピソードが同時上映される。この映像は、2022年1月7日(金)よりデジタル配信される、傑作の撮影の裏側を記録した9つのエピソードからなるドキュメンタリー「クリント・イーストウッド:シネマティック・レガシー」の内の3本となり、配信に先駆けて劇場の大スクリーンで見られるファン垂涎の特別上映となる。監督デビュー50周年アニバーサリーステッカーそして、来場者へのスペシャルプレゼントとして「監督デビュー50周年アニバーサリーステッカー」も配布が予定されている。(※数量限定につき、無くなり次第配布終了)11月12日(金)からは、イーストウッド監督50周年記念キャンペーンも開催。イーストウッドの珠玉の名作を見て、ハッシュタグ「#ありがとうイーストウッド」をつけてメッセージを送ると、さながらイーストウッド監督気分を味わえる特注ディレクターズ・チェアなどが当たる、見逃せない豪華キャンペーンとなっている。『クライ・マッチョ』公開記念特別上映は、12月24日(金)~2022年1月13日(木)新宿ピカデリー、なんばパークスシネマにて開催。「クリント・イーストウッド:シネマティック・レガシー」は、1月7日(金)よりデジタル配信開始。『クライ・マッチョ』は、2022年1月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グラン・トリノ 2009年4月25日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開© 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLCクライ・マッチョ 2022年1月14日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2021年11月12日「第34回東京国際映画祭(TIFF)」でクリント・イーストウッド監督・主演・製作の映画『クライ・マッチョ』がオープニング作品として上映される。これに伴い監督・主演のクリント・イーストウッドからコメントが到着、さらに同映画祭で初公開された監督デビュー50周年を記念する特別映像も解禁された。半世紀以上に渡り一線で活躍を続ける名優にして、映画『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度の「アカデミー賞」に輝くクリント・イーストウッド。監督デビューから50年・40作目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』は彼が監督・主演を兼任する新たなマスターピースである。落ちぶれた元カウボーイと少年の旅を通して語られる“人生”とは。喜びや悲しみを背負い、なお人生を歩み続ける、生きる上で必要な[強さ]とは何かを温かく、時にユーモラスに時に切なく語りかける。40年前から検討されていた原作の映画化に、イーストウッドが満を持して向き合った本作は、まさに彼の集大成にして新境地と言えるだろう。特別映像では、西部劇の傑作『アウトロー』(1976年)、「アカデミー賞」5部門受賞の『許されざる者』(1992年)、“マッチョ”な役柄を演じた『ダーティファイター』(1978年)など、イーストウッド監督作品の名シーンでその軌跡を振り返る。「イーストウッドはアメリカンヒーローの神髄。私たちが在りたいと思う人物像だ」と語るのはプロデューサーのアルバート・S・ラディ。続いて『父親たちの星条旗』(2006年)や『硫黄島からの手紙』(2006年)、『ヒア アフター』(2010年)などを製作したスティーヴン・スピルバーグが「クリントはアメリカを象徴する監督だ」とコメントを寄せた。さらにメル・ギブソンは「アメリカの琴線に触れる感情を描く。アメリカの心と通じている」と、その演出力と演技力の双方を讃える。そして、「アカデミー賞」4部門に輝いた『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)で主演女優賞を受けたヒラリー・スワンクが「長年の経験から直感を信じて映画を作る」とコメント。製作のティム・ムーアは、イーストウッドから『クライ・マッチョ』の脚本があると伝えられたという。主人公のマイクは、元ロデオスターで本物のカウボーイを体現するイーストウッドらしい役だ。マイクは、元雇い主の依頼でメキシコで暮らす14歳の少年ラフォを誘拐して連れ戻す旅に出る。「昔はマッチョだったんだろ?」と問いかけられ、「昔の俺は凄かった。だが今は違う」と自らの老いを認める落ちぶれたカウボーイだ。さらにムーアは、本作では「人間関係のきらめきも描かれる」と語る。マイクは旅の途中で食堂を営む女性マルタと出会う。互いに自己紹介したふたりには、どんなきらめきが待っているのか。『マディソン郡の橋』(1995年)を思い出させるダンスシーンが印象的だ。『クライ・マッチョ』は「感動的で、イーストウッド映画で見られる“象徴的な瞬間”が含まれている」と語るティム・ムーアは、「彼には夕日に向かって、馬に乗って行ってほしいと思う」と語る。『スリー・ビルボード』(2017年)の名カメラマン、ベン・デイビスがとらえた美しいメキシコの荒野の風景を走るマイクの姿に重ねて「人生には決め時ってもんがある、今がその時だ」の名台詞が。91歳を迎えて尚も現役を続けるクリント・イーストウッドが問う“マッチョ”=「真の強さ」とは。監督デビュー50周年記念作品、集大成にして新境地となる新たなマスターピース『クライ・マッチョ』は、2022年1月14日(金)日本公開となる。<クリント・イーストウッド:コメント(日本語訳)>日本の皆さんへ最新作『クライ・マッチョ』が、第34回東京国際映画祭オープニング作品に選ばれたことをとても光栄に思います。本当にオープニングセレモニーに参加したかったです。この映画を通して、私が信じる"本当の強さ"を感じてもらえると嬉しいです。『クライ・マッチョ』はコロナ禍に撮影されたものです。私は本作が映画業界に、勇気と強さをもたらす作品の一つになればと思っています。どうぞ楽しんでご覧ください。『クライ・マッチョ』2022年1月14日(金)日本公開
2021年10月30日