【TIFFレポート】仏映画『もうひとりの息子』がグランプリ&監督賞2冠
なお、松江監督の本映画祭での受賞は第22回で「日本映画・ある視点」に出品された『ビデオテープ』の作品賞受賞に続き2回目となる。
このほかアジア映画を対象にした「アジアの風」部門の最優秀アジア映画賞がトルコ映画の『沈黙の夜』に送られ、審査員の意見が大きく分かれたことを考慮して“スペシャル・メンション”として『兵士、その後』、『老人ホームを飛びだして』、『ブワカウ』の3作品の名が挙げられた。
環境問題や自然との共生をテーマにした作品を集めた「natural TIFF」部門より選出される「TOYOTA Earth グランプリ」には、インドのシク教総本山の寺院で毎日行われる10万食分もの無料の食事提供がどのように行われているかを圧巻の映像で映し出した『聖者っからの食事』が輝いた。
授賞式ののち、今年最後の上映作品となる公式クロージング作品『人生の特等席』のロバート・ロレンツ監督が舞台挨拶に登壇。本作の上映をもって記念すべき25回目の東京国際映画祭は幕を閉じた。第25回東京国際映画祭 受賞一覧
【コンペティション部門】
■東京 サクラ グランプリ:『もうひとりの息子』
■最優秀監督賞:ロレーヌ・レヴィ(『もうひとりの息子』)